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静内3種馬場で種牡馬展示会を開催

新ひだか町の静内地区の種牡馬展示会が2月27日、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場、アロースタッド、レックススタッドの3会場で開催され、新種牡馬や新進気鋭の人気種牡馬が、約300人の牧場関係者の前でお披露目された。
世界的種牡馬を多数繋養するJBBA静内種馬場。今年は新たにG1・3勝の実績を誇るケイムホームが加わった。最近、米国に残した産駒が重賞を制覇しただけあって注目度は随一。ミスタープロスペクター系の成功種牡馬ゴーンウエスト本邦初のG1ウイナーの導入に産地の期待は大きい。初のお披露目では黒光りする素晴らしい体を誇示。あまりの迫力に観衆から感嘆の声が上がった。
そのほか、愛国へのレンタルから3年ぶりに復帰したアラムシャー、供用2年目のデビッドジュニア、3年目のバゴ、産駒好調のチーフベアハートとボストンハーバーを展示。キンググローリアスとオペラハウスも、20歳を超えているとは思えぬ若々しい姿で健在ぶりを示した。また、入国検疫中のストラヴィンスキーや、胆振種馬場繋養馬のスクワートルスクワート、カリズマティック、キャプテンスティーヴもDVDで映像を流してPRに努めた。
今原照之JBBA副会長は「どの種牡馬も自信を持ってお勧めできる」と挨拶。昨年引退したフォーティナイナーに代わる看板種牡馬の誕生を心待ちにしている様子だった。
続くアロースタッドの展示会では、輸入新種牡馬のシニスターミニスターが登場。エーピーインディ系オールドトリエステの本邦初後継に熱い視線が注がれた。初めて接する実馬に生産者は「想像していた以上に良い馬。日本に合いそうですね」と笑顔。G1ブルーグラスSを記録的大差で圧勝したニューフェイスに夢を広げていた。
ほか、同スタッドでは同時に、新入厩のシーロ、初年度産駒が好調のサウスヴィグラス、本年初産駒デビューのツルマルボーイ、供用2年目のスズカマンボ、産駒の活躍が目覚しいタイキシャトルなども紹介。展示のラストを日高の至宝・ブライアンズタイムが飾り、圧倒的な存在感を見せつけた。
なお、もう一頭の新種牡馬サブミーカーは、検疫中のため展示は叶わなかったが、アドマイヤムーンの半弟という血統から多くの問い合わせが寄せられているという。
この日最後の展示会はレックススタッド。今シーズン新たに導入された種牡馬はいないが、初産駒デビューを迎えるサクラプレジデントとモルフェデスペクタ、供用2年目のテレグノシスとルゼル、3年目のシックスセンス、ヒシミラクル、カルストンライトオ、仔出しの良さが評判のトーセンダンス、実績上位のティンバーカントリーなど19頭の種牡馬を公開。個性溢れる面々が雄姿を見せた。
展示会に来場した牧場関係者は「これだけの種牡馬を一度に見られることはめったにないチャンス。配合に悩むね」と、用意されたカタログと実馬を交互に見比べ、仲間と情報交換する姿が見られた。


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