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アドマイヤムーン引退、ダーレーJSCに到着

11月25日のG1ジャパンC優勝を最後に現役を引退したアドマイヤムーン(牡4歳、父エンドスウィープ)が12月5日、繋養先となる日高町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスに到着した。
同馬は2003年のセレクトセール出身馬。(有)ノーザンレーシングから上場され、近藤利一氏に1680万円(税込)で落札された。05年7月の函館でデビュー勝ち。無傷の3連勝でG3札幌2歳Sを制し、重賞初制覇を果たした。昨年はG3共同通信杯、G2弥生賞、G2札幌記念を快勝し、G1でも天皇賞・秋3着、香港C2着と健闘。国内外の強豪相手に実力を示した。今年はG2京都記念を快勝するとドバイへ遠征。G1ドバイデューティフリーを制し、悲願のG1初制覇を成し遂げ、帰国後はG1宝塚記念に優勝。中距離界において世界トップクラスの評価を受けた。
7月にダーレー・ジャパン・ファーム(有)が前オーナーの近藤氏から40億円で購買。現役馬の大型トレードは話題を集めた。秋緒戦となったG1天皇賞・秋は直線不利もあり6着と敗れたが、ジャパンCでは直線鋭く抜け出し快勝。レース後、陣営から現役引退が発表された。競走成績は17戦10勝(うち海外3戦1勝)、総収得賞金は11億8772万7000円。
4日に登録が抹消された同馬は5日正午頃、同SCに到着。出迎えた関係者に見守られる中、馬運車を降りると威風堂々とした立ち居振る舞いを見せ、早くも大物ぶりを発揮した。約1週間の休養をとって体調を整えた後、軽種馬関係者の見学に応じるという。
来春の種付料は500万円(受胎確認後9月末支払、FR特約付)。事務局のダーレー・ジャパン(株)にはすでに多くの申し込み、問い合わせが寄せられている。産地では「国内外のG13勝を挙げた実績は魅力。早世したエンドスウィープの後継種牡馬としても楽しみ」と評価は高い。


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