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今週末は香港に注目！―その２
＜香港ヴァーズ＞
主役は文句なくディラントーマス Dylan Thomas（愛、牡4、父デインヒルUSA）だ。凱旋門賞馬が香港で出走するのは史上初のことで、地元香港の競馬ファンが寄せる期待も大きい。G1BCターフでは道悪と小回りに手こずり5着とあえなく敗北。引退レースとなるはずのこの一戦で、もう一度その力を誇示したいところだ。
相手はレッドロックス Red Rocks（英、牡4、父ガリレオ Galileo）。前走G1BCターフ3着とディラントーマスに先着している。前々走のG1愛チャンピオンSではディラントーマスから6馬身離された4着に敗れているだけに、小回り適性はこちらの方が上か。
＜香港スプリント＞
現在グローバル・スプリント・チャレンジでランキング1位を独走するミスアンドレッティ Miss Andretti（豪、牝6、父イーティラム Ihtiram）が、チャンピオンの座を目指すべくこのシリーズ最終戦にエントリーしてきた。ここで２着以内に入れば、見事チャンピオンの座に輝く。
しかし、香港スプリント路線のレベルは、今や世界でもトップクラス。特に前走のLG2国際スプリントトライアルで鮮烈なレコード勝ちを収めた新星セークリッドキングダム Sacred Kingdom（香港、セン4、父エンコスタデラゴ Encosta De Lago）は、ミスアンドレッティとおそらく人気を二分する存在になるだろう。
また、前走でセークリッドキングダムに2馬身余り突き放された２着とはいえ、昨年レコード勝ちを収めたアブソルートチャンピオン Absolute Champion（香港、セン6、父マロウディング Marauding）も、主役を張れる力量を持っている。
遠征馬ではベンバウンIRE（英、セン6、父ストラヴィンスキーUSA）が怖い存在。昨年は3着止まり。しかし、前走のG1アベイドロンシャン賞を含め、目下重賞3連勝中。昨年からのスケールアップは疑いないところだ。
