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英愛ダービー馬コマンダーインチーフが急死

1993年の英愛ダービー馬で、新冠町の優駿スタリオンステーションに繋養されていた種牡馬コマンダーインチーフ(17歳、父ダンシングブレーヴ)が6月12日午後、放牧中に右後脚を骨折したため急死した。
元気に種牡馬生活を送っていた同馬はこの日、放牧地で右後脚を上げた状態で立っている姿を収牧に来た同SSスタッフが発見。すぐに診療所で診察を受けたが、複雑骨折で予後不良と診断され、安楽死の措置が取られた。
同馬は“80年代欧州最強馬”と言われたダンシングブレーヴの産駒。93年4月にデビューすると、無傷の5連勝でG1英ダービー、G1愛ダービーを制覇した。古馬に挑んだG1キングジョージ六世&クイーンエリザベスS3着後に脚部不安を発症し、現役を引退。通算英愛6戦5勝の成績を残した。
購買価格600万ドル、総額10億8000万円(1株1800万円×60口)の大型シンジケートが組まれ、94年に同SSで種牡馬入り。初年度産駒からアインブライド(G1阪神3歳牝馬S)を、その後もレギュラーメンバー(G1JBCクラシック)、マイネルコンバット(G1ジャパンダートダービー)など、多数の重賞ウイナーを輩出し、同SSの看板種牡馬として、また、日本を代表する種牡馬として確固たる地位を築いていた。今シーズンはすでに90頭に種付け。後継種牡馬は現在、同SSにレギュラーメンバー、スエヒロコマンダー(G2鳴尾記念)、ハギノハイグレイド(G2東海S)の3頭が、ほかラスカルスズカ、ネヴァーフォゲットの計5頭が登録されている。
同SSの村田繁實代表は「血統も良く、初年度から活躍馬を出し、地元に貢献してきてくれました。ただただ残念です」とコメント。まだ17歳と若く、人気の高かった種牡馬だけあって、突然の訃報に産地のショックは大きい。


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