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今年のJBC競走の支援中止(JBC協会)
JBCジャパンブリーダーズカップ協会は3月12日、大井競馬が外国馬導入を正式に決定したことを受け、10月31日に大井競馬場で行われる第7回JBC競走への支援全面中止を発表した。
大井競馬を主催するTCK特別区競馬組合は3月9日、2007年度から試行的に2年間、外国で出走経歴のある海外既走馬の転入を認めると決めた。導入頭数は年間10頭以内(原則として1馬主2頭以内)。対象となる馬は3、4歳馬が1勝以上、5、6歳馬が2勝以上。申請は2歳から可能で、海外における収得賞金額にかかわらず、年齢と勝利数に応じて番組賞金を付して格付けするとしている。
この計画が明るみとなり、JBBA日本軽種馬協会などの生産者団体は2月1日に抗議活動を行い、導入案の撤回を要求。JBC協会も導入反対を表明し、再考を促す要望書をTCK組合へ提出。さらに、計画を決定した場合は今年度のJBC競走への支援中止も伝えていた。
今回の決定に対しJBC協会は、商標登録している「JBCクラシック」「JBCスプリント」及び「ロゴマーク」の使用中止を通達。また、賞金の一部、生産者賞の全額、広報費など、総額1億円以上にのぼる支援打ち切りを決めた。なお、兵庫県・園田競馬場で開催の来年以降は支援が再開される。
JBC競走は、JapanBreedingFarm'sCup競走の略称。米国のブリーダーズCを範にとり、生産者が主体となるダート競馬の祭典として2001年から行われている。JBC協会は生産者有志がJBC競走の実現を目指し、89年に設立。現在は同競走の支援のほか、ホッカイドウ競馬のスタリオンシリーズ競走にも協賛し、地方競馬をサポートしている。