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中央 海外遠征
フォーエバーヤングが日本勢最高の3着――ブリーダーズカップクラシック
2024年11月03日 13時25分
11月3日(現地時間2日)にアメリカのデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップクラシック(G1、ダート2000m、14頭立て)に日本調教馬が3頭出走。フォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作厩舎、坂井瑠騎手)が3着、ウシュバテソーロ(牡7歳、美浦・高木登厩舎、川田将騎手)は10着、デルマソトガケ(牡4歳、栗東・音無厩舎、ルメール騎手)は13着だった。勝ったのはシエラレオーネ(牡3歳、米・C.ブラウン厩舎、F.プラ騎手)。勝ち時計は2分00秒78(良)。
3着フォーエバーヤング
矢作師:力を出し切ったレースだったので残念ではありますけれど、清々しい気持ちというか、やり切ったな、という思いです。勝ちにいっているので、ペースは少し速かったですけれどもそれは結果論で、現実に(先行した)フィアースネスを交わせなかったですし、1、2着馬は強かったなと思います。ケンタッキーダービーも3着で、なんとか世界一の馬に、と思っていました。今回は叶わなかったですが、晩成だったリアルスティールの産駒ですし、古馬になってもっと強くなって、この強い世代のトップに立ちたいなという思いは変わっていません。
坂井瑠騎手:勝てなかったことは非常に残念ですが、ベストは出してくれたのではないかなと思います。嫌な枠順だなと思いましたが、逆にそれを生かすように、また、キックバックがかからないように、道中ロスなく進めることができました。ケンタッキーダービーと比べるとだいぶ落ち着きもありましたし、本当に堂々としていて、状態も素晴らしかったです。もう今日のところは力を出し切って、頑張ってくれたなというのはあります。上位2頭が強かったです。まだ3歳、上位2頭も3歳です。アメリカではまだ勝てていないので、何とかまた戦って勝てるように、フォーエバーヤングと一緒に成長できたらなと思います。ありがとうございました。
10着ウシュバテソーロ
高木登師:状態は良かったのですが、いつも自分からハミを取るところがあったのですが、今日は気持ちが乗ってこなかった感じです。折角、応援していただいたのに申し訳ありません。
川田将騎手:全体の雰囲気はとても良かったですし、具合良くここまで来られたと思います。機嫌も良く馬場入場まで終わってくれて、返し馬の段階でもいい雰囲気で終えることができていたので、レース前まではとてもいい雰囲気でした。前半はいつも通りの雰囲気ではあったのですが、向正面に入っても前走と同じ様になかなか馬の気持ちが出てこず、動けないまま進んでしまうような形なので、そういうところがちょっと彼らしさを出すことができなくて、残念な形ではありました。それでも頑張ろうとはしてくれているとは思うのですが、一番いい時の雰囲気ではないなという感じは正直受けてしまいます。体は特に大きな変化はないと思います。昨年、その前の年から、あれだけ素晴らしい走りをしながら、これだけのトップクラスの馬たちと走り続けてくるなかで、今年も勝ててはいませんでしたが、春も素晴らしい走りをしてくれて、世界で2着を2度取っていますから、それを思えば凄く頑張ってはくれているのですけど、今回こういう結果になってしまったのも残念ではありますが、これもまたひとつのチャレンジだったなと思うので、よくこの異国の地で頑張ってくれた彼を誉めてあげたいなという思いです。(コメントの時点で)まだ1レース残ってはいますが、日本馬にとってとても厳しい戦いになった今年のデルマーなので、3年前はラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌが勝って、皆さんに喜びを届けられましたけど、今年はこれだけ難しい形で終わってしまったので、また改めて来年もここデルマーでブリーダーズカップが行われますので、またいろんな馬たちとともにここに来て、チームジャパンとしてみんなで頑張りたいなという思いです。ありがとうございました。
13着デルマソトガケ
音無師:期待された割にいい成績を残せず申し訳ありませんでした。展開が向けばと思っていましたがちょっとペースが速かったです。もう少しゆっくり行けたらということが条件だったので、消耗戦となってしまい最後は前に行った方が負けという感じになってしまいました。ブリンカーを着けた方がいいと思っていましたが、逆にブリンカーを着けたことで、前半で競馬が終わってしまいましたので、着けなかった方が良かったかもしれません。今日のようなレースぶりだったら今後はマイルなど距離を縮めた方がいいかもしれませんね。
ルメール騎手:楽に先頭を取れましたが、3コーナー手前でもう手応えがありませんでした。少しプレッシャーがきつかったです。それで早めにバテてしまいました。