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3歳牝馬トレヴが無敗戴冠、オルフェーヴル2着、キズナ4着

凱旋門賞(仏G1)
10/6 ロンシャン 3歳以上牡牝
芝2400m(右)souple(重)17頭2:32.04
勝ち馬成績
2歳時 1戦1勝、3歳時 4戦4勝
通算成績5戦5勝(主な勝ち鞍)凱旋門賞(仏G1)、ディアヌ賞(仏G1)、ヴェルメーユ賞(仏G1)
・オーナー/ジョアン・ビン・ハマド・アル・サーニ殿下
・調教師/C.ヘッド=マアレク
・生産者/ケネー牧場
・騎手/T.ジャルネ
15番枠からスタートして、馬群外目の後方につけたトレヴ(2人気、単勝5.8倍)がフォルスストレートから進出を開始。残り400mで早々と先頭に立つと、後続を一気に突き放して5馬身差の圧勝。10万ユーロ(約1300万円)の追加登録を実らせて、5戦無敗で欧州の頂点に立った。無敗でのG1凱旋門賞制覇は2008年のザルカヴァ以来、史上9頭目。牝馬による優勝は2011年のデインドリームGER、昨年のソレミアIREに続き、3年連続となった。昨年の雪辱を期し、1番人気(単勝2.3倍)で臨んだクリストフ・スミヨン騎手とオルフェーヴルはトレヴが動き出したところで前後左右を囲まれ、直線で懸命に追ったが時すでに遅し。日本馬の悲願達成は来年以降に持ち越された。好位を進んだ今年の仏ダービー馬アンテロは直線でオルフェーヴルに競り負けて3着。G2ニエル賞を制した武豊騎手とキズナは後方2、3番手で自分の競馬に徹し、直線入り口ではオルフェーヴルに被せるようにスパートしたが、最後に脚色が鈍って4着。5着に好スタートから下げて3番手を進んだペンライパヴィリオン。G2ニエル賞2着の英ダービー馬ルーラーオブザワールドは伸びを欠いて7着に敗れた。
勝ったトレヴは、昨年9月にデビュー。3戦目となった今年6月のG1ディアヌ賞(仏オークス、芝2100m)をコースレコードで優勝した後、推定800万ユーロ(約10億5000万円)で現オーナーにトレードされた。前走のG1ヴェルメーユ賞では主戦契約を結んだランフランコ・デットーリ騎手を背に快勝。同騎手が10/2に落馬負傷したことにより、G1ディアヌ賞まで手綱を取っていたティエリー・ジャルネ騎手(46歳)を鞍上に戻して、大仕事を成し遂げた。陣営は連覇を目標に来年の現役続行を表明している。ジャルネ騎手は1992年のスボーティカ、94年のカーネギーIREに次ぐ3勝目。クリケット・ヘッド=マアレク調教師(64歳)は3歳牝馬スリートロイカスで優勝した1979年以来34年ぶり2度目の制覇となった。


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