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10/7に第91回凱旋門賞オルフェーヴルが偉業に挑む

10/7にロンシャン競馬場で行われるG1凱旋門賞に昨年の三冠馬オルフェーヴル(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)が参戦する。オルフェーヴルはG2フォワ賞優勝から中2週での出走。クリストフ・スミヨン騎手(2003年ダラハニ、2008年ザルカヴァでG1凱旋門賞2勝)を初めて鞍上に迎えた前走は欧州流の我慢する競馬を経験した上での優勝だった。日本競馬界の悲願とも言えるG1凱旋門賞制覇に大きく近づいている。日本から帯同し、G2フォワ賞でもペースメーカーを務めた同厩のアヴェンティーノ(牡8)の存在も心強い。
昨年のG1凱旋門賞を5馬身差で圧勝したデインドリームGERはリボーしか前例のない“キングジョージ”優勝を挟んだG1凱旋門賞連覇(1955、56年)の偉業に挑む。今年は昨年から斤量が3.5キロ増えて58キロでの出走となるが、前々走の“キングジョージ”では130ポンド(約59キロ)、前走の独G1バーデン大賞でも58.5キロを背負って優勝。斤量泣きするタイプではない。当然、最有力候補の一頭であり、英ブックメーカー各社からはオルフェーヴルと並ぶ前売りの1番人気タイ(単勝5~5.5倍)に推されている。
キャメロットは今年の3歳世代では屈指の実力馬。G1英セントレジャーで2着に敗れて英三冠を逃したが、これは勝負どころで包まれたことが響いたもの。巻き返す余地はある。また、G1凱旋門賞は3歳馬の斤量有利(古牡馬が59.5キロに対して3歳牡馬が56キロ、牝馬は-1.5キロ)が言われており、実際、過去10年で3歳馬は8勝。現時点では出否未定ながら、出走に踏み切れば注目の存在になる。
ナサニエルは昨年の“キングジョージ”の勝ち馬。連覇を狙った今年はデインドリームGERのハナ差2着に屈したが、これまで4つの勝ち鞍のうち、芝12ハロン(芝2400m)は“キングジョージ”、英G2キングエドワード7世Sと2つの重賞を含む3勝を挙げる最も得意とする距離。G1愛チャンピオンS(2着)をひと叩きされての上積みも大きそうだ。
昨年の2着馬シャレータIREは初のG1勝ちとなった8月の英G1ヨークシャーオークスに続き、前哨戦のG1ヴェルメーユ賞も制して、成長ぶりをアピールした。好位で器用にレースを運べる強みは見逃せない。ただし、良馬場条件での出走となる。
地元フランスの3歳代表はチチカステナンゴFR産駒のソノワ。前哨戦のG2ニエル賞に勝ったことで、10万ユーロ(約1000万円)の追加登録料を支払って出走する意志を固めた。6月のG1ジョッキークラブ賞(仏ダービー)は不利を受けながらも怯むことなく馬群を割り、前走も狭い内を突いて伸びたように勝負根性は抜群だ。


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