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2010年欧新種牡馬ラインアップ、シーザスターズの期待度は最大級

今年から欧州で供用を開始する新種牡馬の顔ぶれがほぼ固まった。期待度最大級のシーザスターズを筆頭に、G1馬がズラリと居並ぶ華やかな顔ぶれ。初産駒がデビューする2013年が楽しみになる陣容となっている。なお、欧州生産界も不景気の風を受けてはいるが、米国で顕著な交配料下落の傾向は見られていない。欧州を代表するサイアーであるモンジューIRE、ガリレオ、デインヒルダンサーらの交配料が非公開のため、全体を完全には把握しきれないが、セリの低迷が著しい米国に比べ、欧州の市場動向はかなり落ち着いたもの。少なくとも交配料に大きな影響が出るような状況ではなく、新種牡馬の交配料もほぼ例年並みの水準となっている。
注目すべきは当然、愛ギルタウンスタッドで繋養されるシーザスターズ。交配料8万5000ユーロ(約1060万円)は、今春に欧州で種牡馬入りする馬の中でズバ抜けたトップ(交配料を公開している現役欧州繋養種牡馬の中でも最高額)となる。さらに、2008年欧州年度代表馬ザルカヴァ(2/6に初仔となる父ダラハニの牝馬を出産)、日本を代表する名牝であるウオッカをはじめ、最高級の繁殖牝馬が用意されており、交配予定の130頭のうちG1馬、もしくはG1馬の母だけで90頭前後までを占めるという。愛ジム・ボルジャー調教師も自身が所有する牝馬を何頭か送り込むが、その中にシーザスターズの半兄ガリレオ(父サドラーズウェルズ)産駒であるラッシュラッシズ(G1コロネーションSなどG1・3勝)、クースガール(G3・2勝、G1英1000ギニー2着)の2頭を含めている。兄弟の母であるアーバンシーUSA2×3という強烈なクロスがどのような結果をもたらすかも興味深いところだ。


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