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レーチェルvs.ゼニヤッタ、夢の直接対決が4/9に実現か

昨年の米年度代表馬レーチェルアレクサンドラ(牝4)と、デビュー14連勝でG1BCクラシックを制したゼニヤッタ(牝6)の初対決が、4/9のG1アップルブロッサム招待S(オークローン、ダート9ハロン)で実現する可能性が高まってきた。
昨年、オールウェザーを頑なに嫌うレーチェルアレクサンドラ陣営はG1BCクラシックを回避。以降、ダートをメイントラックに持つ数々の競馬場が最強馬決定戦の誘致に名乗りを上げていた。その中でも、あらゆる面で最高の条件を揃えてきたのがアーカンソー州オークローンパーク競馬場だった。
2/4、同競馬場は特別に企画した“Race for the Ages”(世紀のレース)の内容を発表。4/3に総賞金50万ドル(約4500万円)で開催予定だった古牝馬G1アップルブロッサムHに、もし2頭がともに出走した場合は、総賞金を一気に10倍の500万ドル(約4億5000万円)へと大幅アップ。さらに、距離をダート8.5ハロンから9ハロンに変更、フルゲートを10頭に制限した上で、全馬負担重量123ポンド(約56キロ)のG1アップルブロッサム“招待S”として施行するとした。G1BCクラシックと同額という破格の賞金もさることながら、両馬ともオークローンで実績があり(レーチェルアレクサンドラはG2ファンタジーSを含み2戦2勝、ゼニヤッタは一昨年にG1アップルブロッサムH制覇)、舞台は申し分なし。特にゼニヤッタ陣営は当初からG1アップルブロッサムH出走プランを持っていたため、歓迎の意向を示した。
2/10、高まりつつあった対決実現へのムードが、一旦雲散霧消しかけた。レーチェルアレクサンドラ陣営が回避を表明したためで、その理由は3月中旬に予定している今季初戦からの間隔が短いからというもの。競馬場側に開催日を1週間遅らせることも打診したが、却下されたとしていた。
2/11、この状況がなんと再び急展開。この機会を逃すまじと、オークローン競馬場が開催日を4/9に遅らせることを決断。これを受けてレーチェルアレクサンドラ陣営が回避の方針を撤回、ゼニヤッタ陣営も日程の変更を了承。このまま2頭が順調に「4/9」を迎えられれば、夢の競演実現がついに叶う状況となった。両馬とも大一番の前に1戦使われる予定で、それはどうやら同じ「3/13」のことになりそう。レーチェルアレクサンドラはニューオーリンズレディーズS(フェアグラウンズ、ダート8.5ハロン、特別に用意された新設レース)出走が決まっており、ゼニヤッタはG1サンタマルガリータ招待H(サンタアニタ、AW9ハロン)に臨む公算が強い。今季初戦にいい形で臨み、いい形で終えることができるかが当面のテーマ。この牝馬2騎からは、以前にも増して目が離せなくなってきている。


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