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2010年米新種牡馬ラインアップ、大物不在と不況で交配料は低めに

今年から米国で供用を開始する新種牡馬の顔ぶれがほぼ固まった。昨年の米国競馬がレーチェルアレクサンドラ、ゼニヤッタの牝馬2頭によって席巻されたこともあり、今年はズバ抜けた競走実績を持つ大物が不在。加えて、セリ市場の低迷に伴う交配料下落の傾向は、新種牡馬においても例外ではなく、総じて抑えられた交配料の設定がなされている。特に後者の要因が必要以上に小粒感を醸し出しているが、そのイメージほど貧弱な陣容というわけではない。
注目の存在は、今春種牡馬入りする馬の中で最も高い2万5000ドルが設定されたゼンセーショナル(ヒルンデールファーム繋養)。現役時は通算8戦5勝。天性のスピードを生かした鋭い逃げを武器に、西海岸でスプリントG1を3連勝した。現役最終戦となった大一番・G1BCスプリントで5着に敗れてしまい、もう一年現役続行という選択肢も検討されたはずだが、関係者は種牡馬入りを選択。交配料が低迷する中でなされたこの決断からは、サイアーとしての大きな期待がうかがえる。ゼンセーショナルが現役時に所属したボブ・バファート厩舎の先輩にあたるインディアンブレッシング(2008年米最優秀牝馬スプリンター、G1・5勝)や、G1サンタモニカHなど短距離重賞5勝のビヘーヴィングバッドリーら、一流牝馬との配合プランもあると伝えられている。
〈米新種牡馬・最高種付料/2000年以降〉
2000年 フォレストリー50,000ドル
2001年 フサイチペガサス150,000ドル
2002年 ポイントギヴン125,000ドル
2003年 ケイムホームUSA40,000ドル
2004年 エンパイアメーカー100,000ドル
マインシャフト100,000ドル
2005年 スマーティジョーンズ100,000ドル
2006年 ゴーストザッパー200,000ドル
2007年 ベルナルディーニ100,000ドル
2008年 ストリートセンス75,000ドル
2009年 カーリン75,000ドル
2010年 ゼンセーショナル25,000ドル


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