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本命はアイウォントリヴェンジ―5月2日にケンタッキーダービー

全米各地区を代表して集まる3歳馬が覇を競う第135回G1ケンタッキーダービーが5/2、ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われる。地区予選を勝ち抜いてきた米国の精鋭に、今年はドバイから参戦のデザートパーティとリーガルランサムも加わって白熱したレースが期待されている。
人気の中心に推されているのはG1ウッドメモリアルSの覇者アイウォントリヴェンジ。昨年はG1キャッシュコールフューチュリティで2着したが、オールウェザーとの相性が悪く6戦1勝。今年は3月に東海岸への遠征を敢行。ダートのG3ゴッサムSを8馬身半差で圧勝すると、続くG1ウッドメモリアルSはスタートで後手を踏み、直線でも進路が塞がるピンチを切り抜けて連勝。ダートでの強さをアピールした。昨年、ビッグブラウンでこのレースを制したIEAHステーブルズはG3ゴッサムSの直後に半分の権利を購入しており、2連覇に王手をかけている。4戦3勝のクオリティロードはG1フロリダダービーの優勝でケンタッキー行きを決定。6000ドル(約60万円)の三冠追加登録を済ませた。フロリダでのG2ファウンテンオブユースSとレコード勝ちのG1フロリダダービーは、ともに2番手から抜け出してのもの。自在性が大きな武器となる。G1フロリダダービーでクオリティロードの2着に敗れたダンカークは3戦目で初黒星を喫した。それでもデビュー2連勝の内容や父アンブライドルズソング、母にケンタッキーオークス馬シークレットステータスを持つ血統背景から本番も伏兵以上の存在となる。フェアグラウンズ競馬場で重賞3連勝を飾ったフリーザンファイアは不良馬場のG2ルイジアナダービーで71/4馬身差圧勝したパワータイプ。共同オーナーのフォックスヒルファーム、管理するジョーンズ師、手綱を取るサエス騎手は、昨年のG1ケンタッキーダービーで2着し、その直後に故障して死亡した悲劇のヒロイン、エイトベルズと同じチーム。フォックスヒルファームとジョーンズ師は07年もハードスパンで2着しており、三度目の正直に挑む。
西の代表はG1サンタアニタダービー優勝のパイオニアオブザナイル。2つのG1優勝を含む重賞4連勝はすべてオールウェザーで、初ダートが鍵を握る。殿堂入りが決まったバファート師の管理馬で、鞍上は全米ナンバーワンのギャレット・ゴメス騎手に決まった。先行しての粘り腰がセールスポイントだったパパクレムはG2アーカンソーダービーで好位から捲って勝利。新境地を開拓した。ケンタッキーのG1ブルーグラスSを制して、出走切符を掴んだジェネラルクオーターズはデビューのクレーミングレースでマッカーシー師に2万ドル(約200万円)で購入された廉価馬。これまで11戦(3勝)の叩き上げながら、この馬が唯一の管理馬であり、目をつけた馬を自分で調教するマッカーシー師にはアメリカンドリームの匂いがしている。ドバイから直行組の成績は芳しいものではないが、G2UAEダービーで後続を引き離して一騎打ちを演じたリーガルランサムとデザートパーティはドバイでは抜けた存在。G3エルカミノレアルダービーの覇者チョコレートキャンディ、G3タンパベイダービー、G2イリノイダービーを連勝中のマスケットマン、G2レーンズエンドSを制し、G1ブルーグラスS2着のホールドミーバックら穴の魅力を感じさせる伏兵も揃った。


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