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ホッカイドウ競馬で能検始まる

ホッカイドウ競馬で今年デビューする2歳馬の「競走能力・発走調教検査」(能検)が3月26日、日高町の門別競馬場で始まった。
能検は競走馬の水準を一定に保つために行われる模擬競走で、ゲート入り動作のスムーズさ、ゲート内での駐立、発走状態や基準タイム(2歳:800m58秒)内で走破できるかなどを検査するもの。合格すれば競走馬としてレースへの出走が可能となる。同競馬からは毎年、有望な2歳馬が登場し、全国の競馬場へ活躍の場を移していることから、能検に対する競馬サークルの関心は高い。
時折、強い雪が舞う厳しい天候の中、能検初日は48頭の2歳馬が8レースに分かれて受検。全馬基準タイム内で走り抜け、競走馬としての第一歩を踏み出した。この日の一番時計を記録したのは、ビリーブミー(牝、角川秀樹厩舎、父シルバーチャーム)と、オリヅル(牝、若松平厩舎、父クロフネ)の2頭で51秒6。軽快なフットワークを披露し、順調な仕上がりをアピールした。また、この日はゼンノロブロイ、ストラヴィンスキー、バゴ、マイネルセレクト、ボーンキング、ウインラディウス、ウインデュエルといった2歳新種牡馬の産駒も登場。その走りに注目が集まった。
スタンドには厩舎関係者のほか、生産者、馬主、育成業者らも、手塩に掛けた愛馬の晴れ舞台を見ようと来場。「周りに迷惑を掛けずに走ってくれて安心した。後は順調にデビューしてほしいですね」と逞しく成長した若駒を感慨深げに見守っていた。
同競馬場には3月26日現在で866頭が在厩。うち2歳馬が592頭と半数以上を占めている。今季は暖冬だったこともあり、全体的に調教が進んでいるという。
本年度の同競馬は4月29日に札幌競馬場で開幕。5月20日から11月19日までは同競馬場でナイトレース「グランシャリオナイター」が開催される。開幕初日には日本で一番早い2歳新馬戦も組まれる予定。今年もハイレベルな2歳馬たちの白熱したレースが期待されている。


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