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「初午祭」矢刺しの神事、五十嵐騎手が破魔矢

平取町の義経神社で2月6日、「初午(はつうま)祭」が斉行され、約150名の軽種馬関係者が愛馬の無病息災と活躍を祈った。今年の邪気を払う「矢刺しの神事」では、昨年度のホッカイドウ競馬リーディングジョッキーである五十嵐冬樹騎手が行事者を務め、馬上から今年の鬼門とされる未(ひつじ)の方角・南南西へ向け、3本の破魔矢を放った。
初午祭は、同神社の御祭神である源義経が騎馬武者として名を馳せ、愛馬を大事にした故事と、平取が馬産地であることにあやかり、毎年2月の初午の日に行われている伝統行事。30数年もの歴史があり、祈願すれば願いが叶うといわれている。
当日は神馬と共に参列者が境内を参進。神殿で祝詞が捧げられた。五十嵐騎手は直垂(ひたたれ)姿で「矢刺しの神事」を斉行。神馬の馬上から天高く破魔矢を三射すると、参拝者たちは「破魔矢を拾った人は今年一年幸運が訪れる」とされることから、競うように矢を拾った。
大役を終えた五十嵐騎手は「今年から新体制で始まるホッカイドウ競馬が良いスタートを切れるよう、祈りを込めて真っ直ぐ高く矢を放ちました」と晴れやかな表情を浮かべていた。
2本の矢を手にした西山牧場スタッフは「最高の気分。2本なので牧場の馬が2倍頑張ってほしい」とガッツポーズ。3本目の矢を手に入れたホッカイドウ競馬の田中淳司調教師は「大勢の中で(矢を)取れてうれしい。今年も人馬ともケガなく過ごせれば」と笑顔で話していた。


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