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「繁殖牝馬の栄養管理」JBBA講演会

出産シーズンのピークを前にした1月29日、JBBA日本軽種馬協会主催による「分娩前後における繁殖牝馬の栄養管理」講演会が、新ひだか町の静内ウエリントンホテルで開催された。
同講演会はJBBAが2005年から実施している「競走馬生産振興事業」の中の「軽種馬経営高度化指導研修事業」の一環として行っているもの。今回は米国のKERケンタッキー・エクワイン・リサーチ社社長で、馬の栄養管理のエキスパートであるジョー・ペイガン博士の講演を聞こうと、200名以上の軽種馬関係者が会場へ詰め掛けた。
講演の中でペイガン博士は、繁殖牝馬への給餌を「妊娠初期」「妊娠後期」「授乳期」と、3段階に分けて栄養管理を行う必要性を説明。銅の補給がもたらす有効性、ボディコンディションスコアの季節における変化などをデータを交えて解説し、「初期には過剰供給しない、後期には微量ミネラルが必要、授乳期には飼料給与不足をしない」と訴えた。また、KERが開発した魚油の有用性などをアピールした。
ペイガン博士は世界のみならず、日高や胆振の牧場に何度も足を運んでいることから、日本の生産事情、問題点に精通。それだけに講義終了後には「運動量との関連性」や「1歳馬の栄養管理」に関して、熱心な質疑応答が展開された。


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