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デュークオブマーマレード5連勝/英インターナショナルS

現地時間8月23日、英ニューマーケット競馬場でG1英インターナショナルS(3歳上、芝10F、9頭)が行われ、1番人気のデュークオブマーマレード Duke of Marmalade(牡4、愛A.オブライエン厩舎、J.ムルタ騎手)が優勝した。勝ち時計は2分1秒53、馬場状態は Good to Firm(良)だった。
前走“キングジョージ”でG1・4連勝を飾ったデュークオブマーマレードと、昨年の欧最優秀2歳牡馬にして今年の英ダービー馬であるニューアプローチ New Approach の対決がここで実現。世界的な注目を集める一戦となった。
レース振りは対照的なものだった。デュークオブマーマレードは同厩・同馬主(クールモア)のペースメーカー役レッドロックキャニオン Red Rock Canyon を行かせ、直後をスンナリ追走。一方のニューアプローチはスタートで後手に回って後方から。頭を上げて馬場内側に切れ込みかけるなど、幼い素振りも見せた。
直線でレッドロックキャニオンが外に寄り、そのスペースからデュークオブマーマレードが抜け出しにかかった。ここ3走すべてG1で2着続きのフィーニクスタワー Phoenix Tower が必死に食い下がってきたが、最後はデュークオブマーマレードが3/4馬身差でねじ伏せ、先頭でゴールを駆け抜けた。
フィーニクスタワーは健闘もG1・4戦連続の2着(レース後、勝ち馬にも劣らないほどの喝采と激励が浴びせられたという)。そしてニューアプローチはフィーニクスタワーから2馬身半差離れた3着まで。大外に持ち出して伸びたものの、前2頭を脅かすには至らなかった。
勝ったデュークオブマーマレードは父デインヒルUSA、母ラヴミートゥルー Love Me True(愛G3キラヴーランS3着馬)、母の父キングマンボ Kingmambo という血統の米国産馬。近親にはサマースコール Summer Squall(G1プリークネスS、G1ホープフルS)、エーピーインディ A.P. Indy(米年度代表馬、米チャンピオンサイアー2回)兄弟がいる。
通算成績は14戦6勝で、これでG1・5連勝。次走は9月6日のG1愛チャンピオンS(レパーズタウン、芝10F)が予定されている。
3着に敗れたニューアプローチも同レースへ。ジム・ボルジャー師は地元メディアの取材に答え「(これまで軟らかい馬場向きとしてきたが、今回の)馬場状態を言い訳にはしない。立て直して、2週間後には違うニューアプローチの姿を見せる」と、雪辱を誓っている。
なお、このレースはヨーク競馬場で4日間にわたって行われる「イボア(Ebor、ヨーク地方の旧称)開催」初日の8月19日に予定されていたが、豪雨によって馬場に水が溢れたことから取りやめに。場所をニューマーケット競馬場に移し、23日に再度順延されて行われていた。
競馬場側は当初このレースを開催最終日の22日に組み込むとしていた。しかし、2日目も馬場から水が引かず開催中止となり、さらにその先も改善の見通しがつかないとして残りの開催も全てキャンセルすると追って発表。イボア開催の主要レースは他競馬場へ振り替えられていた(ただし、G2ロンズデールカップのようにスケジュールの都合がつかず、今年はこのまま行われない公算が強いレースもある)。


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