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武豊騎手、仏G1ジャックルマロワ賞で2着

現地時間8月17日、英1000ギニー馬ナタゴラ(牝3、父ディヴァインライト)が武豊騎手を背に仏ドーヴィル競馬場で行われたG1ジャックルマロワ賞(3歳上牡牝、芝1600m、直線、8頭)に出走したが、勝ったタマユズ Tamayuz(牡3、仏F.ヘッド厩舎、D.ボニヤ騎手) から2馬身半差の2着に敗れた。勝ち時計は1分36秒4、馬場状態は Bon Souple(稍重)だった。
今回はナタゴラの主戦であるクリストフ・ルメール騎手が優先騎乗契約を結ぶニアルコスファミリーの持ち馬アーケーディアズアングル Arcadia's Angle(ナタゴラと同じP.バリー厩舎所属馬。結果は6着)に騎乗することになったため、陣営は以前からその手腕を高く評価していた武豊騎手にナタゴラの手綱を委ねた。
レースはタマユズと同厩・同馬主のラツィンガー Racinger が先導し、タマユズは2番手、ナタゴラは3番手をそれぞれ追走。勝負どころでタマユズがラツィンガーを交わして先頭に立つと、そのまま押し切った。
ナタゴラは完敗の2着。武豊騎手のアクションに応えて勝ち馬に追いすがろうとしたが、今回は相手が一枚上手だった。ただし、3着の古馬メージャーカドー Major Cadeaux(重賞3勝、前走英G1サセックス3着)には3馬身差をつけ、改めて非凡な資質を示した。
勝った英国産馬のタマユズは現役時に英G1プリンスオブウェールズSなどG1・4勝を挙げた父ネイフ Nayef の初年度産駒。牝系は凱旋門賞馬アーバンシーUSAと同系。祖母アレレトロワ Allez Les Trois は仏G3フロール賞勝ち馬で、仏ダービー馬アナバーブルー Anabaa Blue の母でもある。
通算成績は6戦5勝で、初G1制覇となった前走G1ジャンプラ賞に続いてG1連勝。次走は9月27日の英G1クイーンエリザベス2世S(アスコット、芝8F)の予定で、シーズン最大の目標は米G1BCマイル(10/25、サンタアニタ、芝8F)に置かれている。
一方、G1ジョッキークラブ賞(仏ダービー)3着、G1ロートシルト賞3着、そして今回2着と、ひと息足りない競馬が続くナタゴラもG1クイーンエリザベス2世Sへ向けて調整されていく模様。また、陣営からは来年も現役を続行させる予定であることも明らかにされている。


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