ニュース

中央 その他

アメリカ三冠の夢またしても破れる

現地時間7日(土)アメリカ・ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われた第140回ベルモントS(ダ12F)はビッグブラウンの“三冠”なるか、全米のみならず世界の競馬ファンの注目が集まった。
レースは9頭立て。K.デザーモ騎乗のビッグブラウンは1番枠から好スタートを切ったものの、1コーナーで掛かり、序盤からやや不安を感じさせる展開。それでも、向こう正面では逃げるダタラ、テールオブエカティの外を差のない3番手で追走したビッグブラウン。しかし、勝負どころの3コーナーから早くも騎手の手が動いたビッグブラウンに対し、マイペースに持ち込んだダタラ(A.ガルシア騎乗)は余裕十分。結局、単勝最低人気のダタラが直線でさらにセーフティリードを広げ、そのまま12ハロンを逃げ切った。ビッグブラウンは直線失速し、アファームド以来30年ぶりの三冠が期待された夢舞台はまさかの結末で幕を閉じた。
勝ったダタラはブリーダーズCクラシック連覇のティズナウ産駒。管理するN.ジトー調教師は2004年のバードストーン以来となる同レース2勝目を飾った。
なお、ビッグブラウンの最大のライバルと目されていたカジノドライヴ(美浦・藤沢和厩舎)は前日金曜日の調教後、左後肢に不安発症。当日朝に出走を断念し、日本調教馬による米クラシック制覇という歴史的快挙達成はおあずけとなった。
【藤沢和師のコメント】「本日早朝の調教終了後に洗い場で左脚を気にする様子があったため、万全の状態で出走できないことから大事をとって出走を取り止めました。帰国後は、放牧に出すことにします。
今後は、9月にアメリカ(西海岸)へ再度遠征をして前哨戦を使った後、ブリーダーズカップに出走することを目標としていきます」


ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外