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ストームキャットも種牡馬引退

現地時間5月13日、米ケンタッキー州オーヴァーブルックファームで繋養されている種牡馬ストームキャット Storm Cat(牡25)が、受胎率の低下により種牡馬を引退することになった。
種付け料を昨年の50万ドル(約5000万円)から30万ドル(約3000万円)に値下げしたストームキャットは、今季32頭の牝馬と交配。しかし、受胎したのはわずか3頭だったという。年齢の割には体調面は良好で、今後はオーヴァーブルックファームで功労馬として余生を過ごすことになる。
ストームキャットは父ストームバード Storm Bird、母ターリンガ Terlingua(母の父セクレタリアト Secretariat)という血統の米国産馬。2~3歳時に8戦してG1ヤングアメリカSを含む4勝を挙げた。G1ブリーダーズCジュヴェナイルでは2着という実績もある。
5歳時(88年)から種牡馬入り。米チャンピオンサイアーに2回(99、00年)、2歳リーディングサイアーに7回(92、93、95、98、99、02、04年)輝いている。
今年の当歳馬を含め20世代の産駒を送り出しており、欧年度代表馬ジャイアンツコーズウェイ Giant's Causeway(G1・6勝)を筆頭に、産駒の重賞ウイナーは98頭(5月12日現在)を数える。
日本でも産駒シーキングザダイヤUSA(ニュージーランドトロフィーなど重賞5勝)、ゲイリーイグリットUSA(さきたま杯、兵庫ゴールドトロフィー)らが活躍した。
また、サイアー・オブ・サイアーズ(種牡馬の父)としての評価も高く、産駒4頭が米2歳リーディングサイアーの座に就いている(01年ヘネシーUSA=G1フェブラリーSを制したサンライズバッカスの父、03年テールオブザキャット Tale Of The Cat、05年ジャイアンツコーズウェイ、06年ストーミーアトランティック Stormy Atlantic)。
5月13日現在の米種牡馬ランキングベスト10には産駒3頭(2位ジャイアンツコーズウェイ、6位テールオブザキャット 、6位ストーミーアトランティック)をランクインさせており、依然として米国の生産界に大きな影響を及ぼし続けている。
なお、この前日(12日)には、愛クールモアスタッドに繋養されている種牡馬サドラーズウェルズ Sadler's Wells(牡27、英愛リーディングサイアー14回)が、同じく受胎率の低下により種牡馬を引退するというニュースが流れたばかりだった。


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