ニュース

海外

サドラーズウェルズが種牡馬引退

現地時間5月12日、英愛リーディングサイアー14回の実績を誇る大種牡馬サドラーズウェルズ Sadler's Wells(牡27)が、受胎率の低下により種牡馬を引退することになった。
サドラーズウェルズは父ノーザンダンサー Northern Dancer、母フェアリーブリッジ Fairy Bridge(母の父ボールドリーズン Bold Reason)という血統の米国産馬。2~3歳時に11戦してG1愛2000ギニーなどG1・3勝を含む6勝を挙げた。
4歳時(85年)から愛クールモアスタッドで種牡馬入りするとすぐに頭角を現し、90年には英愛リーディングサイアーの座を奪取。翌91年は首位をカーリアン Caerleon に譲ったが、92年に再びトップに返り咲き、以降04年まで13年連続リーディングサイアーに輝き続けた。
05年、ついにデインヒルUSAに総合リーディングの座を明け渡したが、代わってブルードメアサイアー(母の父)部門で首位に。昨年まで3年連続リーディングと、依然としてその影響力は絶大だ。
他に、英愛2歳リーディング3回(92、98、02年)、仏総合リーディング2回(93、99年)、仏リーディングブルードメアサイヤー4回(01、04、05、07)の実績がある。
産駒のG1勝ち馬は60頭以上。中でもモンジューIRE(欧最優秀3歳牡馬、G1凱旋門賞などG1・6勝)、ガリレオ Galileo(欧最優秀3歳牡馬、G1英ダービーなどG1・3勝)は後継種牡馬として成功を収めており、今や両頭とも欧州を代表するサイアーに成長した。
日本にも産駒は多数輸入されたが、現在のところまでサージュウェルズIRE(ステイヤーズS)がただ一頭の重賞勝ち馬と、欧州ほどの猛威を振るうまでには至っていない。
ただし、"キングジョージ" などG1・3勝を挙げ、日本に種牡馬として輸入された欧最優秀古馬オペラハウスGBは成功を収めており、テイエムオペラオーやメイショウサムソンといったチャンピオン級の産駒を送っている。


ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外