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ヘンリーザナヴィゲーター優勝/英2000ギニー

現地時間5月3日、英ニューマーケット競馬場でG1英2000ギニー(3歳牡牝、芝8F、直線、15頭)が行われ、ヘンリーザナヴィゲーター Henrythenavigator(牡3、愛A.オブライエン厩舎、J.ムルタ騎手)が優勝した。勝ち時計は1分39秒14、馬場状態は Good(稍良)だった。
人気を集めた昨年の欧最優秀2歳牡馬ニューアプローチ New Approach(高松宮記念を制したシンコウフォレストIREの半弟)が好スタートからハナを切り、残り2ハロンあたりからスパート。後続を突き放しにかかった。
これにただ一頭、道中は後方に控えていたヘンリーザナヴィゲーターが襲い掛かり、最後は2頭の一騎打ちに。激しい叩き合いの末、ハナ差でヘンリーザナヴィゲーターがこの争いを制した。
勝ったヘンリーザナヴィゲーターはクールモアグループの所有馬で、父キングマンボ Kingmambo、母セコイヤ Sequoyah(愛G1モイグレアスタッドS勝ち馬、父サドラーズウェルズ Sadler's Wells)という血統の米国産馬。全姉にはクイーンクレオパトラ Queen Cleopatra(G3愛1000ギニートライアル)がいる。
通算成績は5戦3勝。2歳時にデビュー2連勝でG2コヴェントリーSを制し、その血統背景からもかなり大きな期待がかけられた一頭だった。
しかし、続くG1愛フィーニクスSで牝馬シアシャアブ Saoirse Abu の後塵を拝し2着、さらにG2愛フューチュリティSではニューアプローチから3馬身以上離された3着に敗退。ここはそれ以来の実戦(約8カ月ぶり)でもあり、評価を落としていた。
次走は馬の様子を見ながら決定される。現状ではG1愛2000ギニー(5/24、カラ、芝8F)が有力視されているが、オブライエン師はG1英ダービー(6/7、エプソム、芝12F10Y)挑戦も考慮に入れている様子。
同師は「G1英ダービーはバリードイル(※)とクールモアにとって、非常に重要な一戦。スピードがあって、タフで、持久力が必要で、勝つのが難しいコースだ。究極のテストなんだ」と、地元メディアに語っている。
一方、今回2着に敗れてデビューからの連勝が5で止まったニューアプローチを管理する愛ジム・ボルジャー師は、同馬を予定通りG1愛2000ギニーからG1愛ダービー(6/29、カラ、芝12F)へ向かわせる方向で調整を進めるとしている。
※バリードイル(Ballydoyle)…エイダン・オブライエン師の調教場の名称で、オブライエン厩舎そのものを指す言葉としても用いられる。


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