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リンドシェーバーが十勝へ移動

1990年の朝日杯3歳S優勝馬で、種牡馬としても多くの活躍馬を送ったリンドシェーバー(牡20歳、父アリダー)が3月6日、浦河町の日高スタリオンステーションを退厩し、幕別町の十勝軽種馬協会種馬場で繋養されることになった。
同馬は89年の米キーンランドセールにおいて52万5000ドルで取引された米国産馬。90年7月のデビュー戦を8馬身差で圧勝すると、暮れのG1朝日杯3歳Sは、マルゼンスキーの持つレコードを14年ぶりに更新する1分34秒0で快勝し、その年の最優秀3(現2)歳牡馬に輝いた。翌年は緒戦のヒヤシンスSを楽勝したが、続くG2弥生賞2着後に骨折が判明。総額9億9000万円のシンジケートが組まれ、92年に日高SSで種牡馬入りした。
これまでにギャラントアロー(G2スワンS)、サイコーキララ(G24歳牝馬特別・西)、レインボークイーン(G3クイーンS)、ルスナイクリスティ(G3ファルコンS)などの重賞ウイナーを輩出。母の父としてもフィールドルージュ(G1川崎記念)を出し、そのスピードを後世に伝えている。
堅実な種牡馬として根強い人気を誇っていたが、一昨年にシンジケートが解散。昨年はわずか9頭の種付けにとどまったこともあり、移動が決まったという。同SS関係者は「高齢のため、暖かくなるのを待って移しました。健康状態は問題がないので、新天地でもうひと花咲かせてほしいですね」と長年連れ添った愛馬にエールを送っていた。


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