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ドラゴンダンサー初勝利、目標は凱旋門賞

現地時間8月25日、英ウインザー競馬場でLRオーガストS(芝11ハロン135ヤード、3歳上、6頭)が行われ、昨年のG1英ダービー2着馬ドラゴンダンサー Dragon Dancer(牡4、英G.ラグ厩舎、D.ホランド騎手)が、キャリア11戦目にしてついに初勝利を挙げた。勝ち時計は2分31秒21、馬場状態は Good(稍良)だった。
ドラゴンダンサーは父サドラーズウェルズ Sadler's Wells、母アラカナンダ Alakananda(母の父エルナンドFR)という血統の英国産馬。2歳10月のデビュー戦を7着と敗退以降、3着、2着と勝ちきれないままに迎えたG3チェスターヴァーズで2着に好走した。
未勝利馬の身ながらG1英ダービーに駒を進め、18頭中13番人気という低評価ながら、ゴール前4頭横一線となった争いに加わり、あわやのシーンを演じて2着。勝ったサーパーシー Sir Percy からはわずか短頭差だった。
この走りが評価され、続くG1愛ダービーでは13頭中3番人気と評価が急上昇。しかし、G1英ダービー3着馬ディラントーマス Dylan Thomas(今季“キングジョージ”圧勝)に突き放されて4着に終わった。
ともあれ、初白星は時間の問題と思われたドラゴンダンサーだったが、その後重賞を2着、4着、6着と、逆に勝利は遠のいていった。
ケガで復帰が遅れた今季は8月3日の英LRグローリアスSから始動したものの、12頭立ての10着。まだまだ時間がかかるかと思わせたが、2戦目で変わり身を見せ、ついに念願の先頭ゴールインを果たした。
レース後「この後はG2フォワ賞(9/16、ロンシャン、芝2400m)を使って、G1凱旋門賞(10/7、同)に行く。ずっとこの馬の目標だったんだ」と、ドラゴンダンサーを管理するジェフ・ラグ調教師は現地メディアに語った。
「昨年も目標にしていたレースだが、馬場が悪かったのでやめた(注:ドラゴンダンサーは昨年同距離・同コースの前哨戦G2ニエル賞を走っており、4着に敗れている)。私は今までこの馬に対する信頼を失ったことはない。今回はよく走った。ケガももうなんともない」
今年のG1凱旋門賞は英ダービー馬オーソライズド Authorizedをはじめ、G1連勝中のマンデュロ Manduro、G1パリ大賞の勝ち馬ザンベージサン Zambezi Sun ら、欧州中の強豪が一斉に集いそうな情勢。遅すぎる初勝利をようやく掴み、勝利の味を覚えたであろうドラゴンダンサーは、果たしてどこまでやれるだろうか。


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