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種牡馬カポーティ安楽死処分に

現地時間8月24日、米ケンタッキー州スリーチムニーズファームで繋養されていたカポーティ Capote が安楽死処分となった。カポーティは03年に神経性の病気を患い、種牡馬を引退していた。このほどその症状を悪化させたため、やむなく処置がとられたもの。23歳だった。
84年生まれのカポーティは、父シアトルスルー Seattle Slew、母トゥーボールド Too Bald(母の父ボールドイーグル Bald Eagle)という血統の米国産馬。エクセラー Exceller(G1コロネーションCなどG1・11勝)の半弟という血統面も評価され、1歳時(85年)のキーンランド7月1歳セリで80万ドル(約1億9千万円=当時)で落札された。
2歳時(86年)にG1ノーフォークSでガルチ Gulch(後にG1BCスプリント制覇)を下して初G1制覇。また、G1BCジュヴェナイルでもアリシーバ(翌年G1ケンタッキーダービー、G1プリークネスSの二冠)を3着に斥けて優勝。シーズン4戦3勝で、同年の最優秀2歳牡馬に選出された。
翌3歳時は6戦して勝てず、通算10戦3勝の成績を残して引退。4歳時から米ケンタッキー州カルメットファームで種牡馬入り。しかし、6歳時に繋養先のカルメットファームが破産、以降はスリーチムニーズファームで繋養された。
代表産駒であるボストンハーバーUSA(米最優秀2歳牡馬、G1BCジュヴェナイル)は、そのスリーチムニーズファーム繋養時代に種付けされた産駒になる。他にもアジンコート Agincourt(G1米フューチュリティS)、マティジー Matty G(G1ハリウッドフューチュリティ)らを送り、仕上がりの早さとスピードに優れた種牡馬として成功を収めた。
日本でもセレクトグリーンUSA(根岸S)、ダンツダンサー(函館2歳S)など、活躍馬を多数送った。
なお、代表産駒のボストンハーバーUSAは02年に種牡馬として日本に輸入され、現在も日本軽種馬協会静内種馬場に繋養中。今春の牝馬クラシック戦線を賑わしたイクスキューズ(クイーンC)の父として評価を高めている。また、外国産馬として輸入された産駒からもワンダフルデイズ(クリスタルC)、ダイワバンディット(新潟2歳S)と、重賞ウイナー2頭が登場している。


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