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米二冠馬シルバーチャーム、米国競馬殿堂入り

1997年の米二冠馬で、2005年から新ひだか町(当時・静内町)のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されている種牡馬シルバーチャーム(牡13歳、父シルヴァーバック)が、米国における今年の“競馬の名誉の殿堂”(ホールオブフェイム)入りを果たした。
競馬の名誉の殿堂は、米国競馬サークルに貢献した名馬、騎手、調教師らを称えるため、55年に設立されたもの。殿堂入りした人馬の資料は、米国競馬所縁の地であるニューヨーク州の米国競馬博物館に展示されている。殿堂入りには現在、選定委員会の75%以上の賛成が必要で、これまでに173頭の名馬、87名の騎手、81名の調教師らが名を連ねる。今年はシルバーチャームのほか、ホセ・サントス騎手、ジョン・ベイチ調教師らが晴れて選出された。
シルバーチャームの競走成績は米・UAE24戦12勝。97年のG1ケンタッキーダービー、G1プリークネスSを制し、二冠を達成した。三冠の期待が懸かったG1ベルモントSでは本命に推されるも、タッチゴールドに僅差及ばず2着。惜しくも三冠を逃したが、その年の3歳牡馬チャンピオンに選ばれた。翌98年にはG1ドバイワールドCに優勝。99年に現役を引退するまでに3つのG1を含め重賞11勝を挙げ、米歴代7位となる約694万4369ドルの賞金を獲得した。00年に米国で種牡馬入り。05年から日本で種牡馬生活を送っており、現1歳が本邦初産駒となる。
日本に輸入された馬が米国で殿堂入りしたのは、サンデーサイレンス(96年選出)に次いで2頭目。栄えある名誉に、同馬を管理するJBBA静内種馬場の木村慶純場長は「錚々たる名馬の仲間入りを果たしました。殿堂の名に恥じぬよう、日本でも活躍する産駒を送り出したいですね」と喜んでいた。


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