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中央 騎手調教師

JRAが持続化給付金の受給に関する調査結果を報告

2021年03月06日 14時30分

JRAの厩舎関係者が持続化給付金を申請、受給していた問題で、3月6日にJRAが調査結果を発表した。今回の調査は、中央競馬所属の全調教師、全騎手、全厩舎従業員(調教助手、厩務員)が対象。持続化給付金を申請したと回答した関係者に対しては、個別に聞き取り等の詳細な調査が行われた。JRA発表によると、厩舎関係者2748名のうち、申請・受給していたのは165名(調教師19名、騎手13名、調教助手112名、厩務員21名)。このうち163名は既に返還済、または返還手続き中。返還未手続2名のうち1名は、競馬以外の副業収入を理由とした受給だった。もう1名については現在、病気のため休職中であり、JRAでは引き続き、適切な取り扱いとなるよう、対応していくとしている。

JRA 後藤正幸理事長:このたび、中央競馬の厩舎関係者が、持続化給付金制度の趣旨・目的を十分に踏まえずに、持続化給付金の申請及び受給をしていたことが判明いたしました。これは、あってはならないことであり、中央競馬の信頼に関わる問題となったことにつきまして、お客様ならびに社会の皆様に心よりお詫び申し上げます。JRAといたしましては、再びこのようなことを起こさないよう再発防止に取り組み、お客様をはじめ社会全般からの信頼確保に努めてまいります。

一般社団法人 日本調教師会 橋田満会長:今般、厩舎関係者の一部が、税理士等の関与があったにせよ、持続化給付金の制度の趣旨を十分理解せず、安直に申請・受給しましたことにつきまして、誠に遺憾であり、深くお詫びする次第であります。本会として、厩舎関係者に対するコロナの影響は極めて限定的であることを改めて説明し、受給要件を満たさない者は速やかに申請の取り下げや、受給返還の手続をしております。今回の件に関して、本会は規定等に従い厳正に対処し、今後かかることがないよう指導を徹底していく所存であります。コロナ禍において競馬を支えて下さっている皆様方を、非常に不快なお気持ちにさせてしまいましたことを、本会会長として深くお詫びいたします。今後、皆様が競馬を心から楽しんでいただける環境づくりに全力を挙げて取り組んでまいります。

日本騎手クラブ 武豊会長:この度、持続化給付金制度の趣旨・目的等を十分理解せずに、一部の騎手が申請・受給を行ったことについて、日本騎手クラブを代表して、心よりお詫び申し上げます。 当該者は、全員すでに給付金の返還を済ませる、又は返還手続きを進めておりますが、今後このようなことが無いようあらためて騎手全員に厳重に注意してまいる所存です。今後も騎手一丸となって競馬でのベストパフォーマンスをファンの皆様にご提供できるよう日々努めてまいります。引き続き中央競馬をご声援くださるよう心からお願い申し上げます。


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