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香港国際競走結果-その4

G1香港スプリント(芝1200m、3歳上、13頭)を制したのは1番人気のセークリッドキングダム Sacred Kingdom(セン4、香港P.イウ厩舎、G.モッセ騎手)。勝ち時計は1分8秒4だった。
セークリッドキングダムは中団よりやや後方を追走。直線で前が開くとグイグイ伸び、前年の覇者アブソリュートチャンピオン Absolute Champion(3番人気)を並ぶ間もなく交わすと、2馬身余りの差をつけ、真っ先にゴールに飛び込んだ。アブソリュートチャンピオンも良く伸びたが、勝ち馬のスピードが一枚上だった。
以下、3着にロイヤルディライト Royal Delight、4着にシンティレーション Schintillation、5着にサニーパワー Sunny Power と、地元香港勢が上位独占。香港スプリント界のレベルの高さ、層の厚さを示す結果となった。
セークリッドキングダムと人気を二分した2番人気の豪年度代表馬ミスアンドレッティ Miss Andretti は、終始リズムを欠くような走りで10着に大敗。陣営は右回りが合わなかったことを敗因に挙げている。
このG1香港スプリントはグローバル・スプリント・チャレンジの最終戦。ミスアンドレッティは最終的に34ポイントを獲得、ランキング1位を守ったが、最低42ポイント獲得という総合チャンピオンの条件は満たすことができなかった。
日本での馬インフルエンザ禍がシリーズ第5戦G2セントウルSと第6戦G1スプリンターズSを直撃しているため、今後何らかの配慮がなされる可能性も無きにしも非ずだが、どうやら今年はチャンピオン該当馬なし、ということになりそうだ。
勝ったセークリッドキングダムは父エンコスタデラゴ Encosta De Lago、母コートルームスイーティー Courtroom Sweetie(母の父ゼディテイヴ Zeditave)という血統の豪国産馬。通算9戦8勝で、G1は初勝利になる。
同馬は昨年12月に香港でデビュー以来5連勝。6戦目、今年5月のLG3シャティンヴァーズで4着に敗れ、連勝が一旦ストップし、そのまま昨シーズンを終えたが、今シーズン初戦のLG3シャティンスプリントトロフィーでアッサリ巻き返して1着。前走のLG2国際スプリントトライアルではレコード勝ちを収め、ここに臨んでいた。
前走といい、今回といい、圧倒的な勝ちっぷりで、その資質は明らかに超一流。まだキャリアが浅いだけに、それが逆に未知の面への期待となり、香港の英雄サイレントウィットネスAUSと同等、あるいはそれ以上の活躍を望む声が大いに高まっている。
俄然注目を集めるセークリッドキングダムの今後だが、陣営によると、当面は国内のレースに専念するとのこと。来年1/17のLG1センテナリースプリントカップ(シャティン、芝1000m)、2/17のLG1チェアマンズスプリントプライズ(同、芝1200m)、3/16のLG1クイーンズシルヴァージュビリーカップ(同、芝1400m)と使われていくことになりそう。その後も順調ならば、シーズン終わりに海外遠征というオプションもあるとのことだ。


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