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ハードスパンがストリートセンスを撃破

現地時間9月29日、米ケンタッキー州ターフウェイパーク競馬場でG2ケンタッキーカップクラシックS(オールウェザー9ハロン、3歳上、4頭)が行われ、2番人気のハードスパン Hard Spun(牡3、米J.ジョーンズ厩舎、M.ピノ騎手)が、1番人気のケンタッキーダービー馬ストリートセンス Street Sense を2着に下して優勝した。勝ち時計は1分48秒48、馬場状態は Fast(速)だった。
ターフウェイパーク競馬場は、昨年または今年G1を勝った馬がこのレースを制した場合には、通常の賞金に加えて15万ドル(約1700万円)のボーナス(本来の1着賞金との合計額は28万ドル=約3200万円)を支給すると発表。ブリーダーズカップを目指す有力馬の出走を促した。
ケンタッキーダービー馬ストリートセンスはそれに応じて出走意思を表明した格好になっているが、同馬を管理するカール・ナフツガー師はレース前、その選択の理由を「近いから」(ナフツガー師は同州チャーチルダウンズ競馬場に厩舎を構えている)と、現地マスコミに答えている。
また、今年の牡馬三冠で3、4、2着と常に上位を争った実績を持ち、前走G1キングズビショップSで待望のG1初勝利を挙げたハードスパンもここにエントリー。他馬が強力3歳2騎との勝負を避けたため、レースは僅か4頭立てに。単勝オッズもストリートセンス1.8倍、ハードスパン1.9倍と、事実上の一騎打ちの様相を呈していた。
スタートしてすぐにハードスパンが先頭に立った。少頭数ということもあり、マイペースに持ち込むことができた。一方のストリートセンスは終始その外をピタリと追走。いよいよマッチレースの色を濃くしながら、2頭はそのままの体勢でホームストレッチへ。
火の出るような叩き合いが演じられるかと思われたが、勝負は意外にアッサリ決着。直線を向いてもハードスパンの脚は衰えず。ストリートセンスが懸命に差を詰めようとするが、一向に縮まらず。最後は逆にその差が広がり、1-1/4馬身差でハードスパンが1着。ストリートセンスは2着に敗れた。
勝ったハードスパンは父ダンチヒ Danzig、母ターキッシュトリスト Turkish Tryst(母の父ターコマン Turkoman)という血統の米国産馬で、通算12戦7勝。重賞は4勝目となる。
もちろん、どちらにとってもここはあくまで一叩きのレース。本番はG1BCクラシック(10/27、モンマス、ダート10ハロン)だが、今までストリートセンスに2戦2敗だったハードスパンにとっては、大いに自信になる勝利となったことだろう。


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