ニュース

中央

上原調教師、ダイワメジャーを語る―W札幌

札幌市のJRAウインズ札幌B館で9月22日、トークショー「上原調教師がダイワメジャーの復活劇を語る!」が開催された。
トークショーには、ダイワメジャーを管理する上原博之調教師と社台ホースクリニック所長の田上正明獣医師が登場。2004年のG1皐月賞を制した後、通称「ノド鳴り」と言われる喘鳴症を発症したダイワメジャーが、同クリニックでの手術を経て、昨年のG1天皇賞・秋、G1マイルチャンピオンシップ、今年のG1安田記念を優勝と、見事な復活劇を遂げた秘話などが披露された。
上原師はダイワメジャーについて、生まれた時からほかの馬より風格があり、筋肉のバランスも良かったとベタ褒め。ただ、「とても神経質で繊細な馬。ゆっくり眠れるのは放牧に出ている時くらい」とユーモアを交え日頃の苦労を話した。喘鳴症の手術は04年の天皇賞・秋で最下位に敗れた後に決断。以前と同等、もしくはそれ以上のレベルになる確率は6割と言われる手術だったが、「術後もケロッとしていた。気は弱いけど、体力、精神力があるんだなと思った」と振り返った。また、執刀した田上獣医は「全身麻酔を打つので馬へ掛かる負担は大きいが、術後の管理や厩舎でのケアが良かったのでしょう」と述懐。奇跡の復活を陰で支えた厩舎スタッフを称えた。
また、両人は競馬の世界に入った経緯や現在の仕事について説明。上原師は「苦労は多いが、馬は接すれば接するだけ応えてくれる動物」、田上獣医は「獣医のすることは馬にとって苦痛なことが多い。暴れたりしてケガは尽きないが、元気になった姿を見るのはうれしい」とサラブレッドの魅力を伝えた。
ダイワメジャーはすでに放牧先から帰厩。去年秋と同じローテーションでG2毎日王冠から復帰するという。「最大目標は天皇賞秋連覇」。上原師が高らかに宣言すると、会場に集まった約100人のファンから拍手が送られた。


ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外