ニュース

中央

ファリスエフが日本で種牡馬入り

2003年全欧2歳チャンピオンサイアーに輝いた人気種牡馬ファリスエフ(牡10歳、父ヌレエフ)が、来春から新冠町の優駿スタリオンステーションに導入されることが決まった。
同馬の競走成績は愛英仏5戦5勝。1999年にデビューすると、仏G1モルニ賞、愛G1フィーニクスS、英G3コヴェントリーSなどを無傷で制し、全欧2歳牡馬チャンピオンに輝いた。同年の全欧フリーハンデでも、後のG1勝ち馬ジャイアンツコーズウェイ、インヴィンシブルスピリットなどを抑え、2歳部門トップの125ポンドを獲得。近年最強の2歳馬と高い評価を得た。2歳の10月に左前脚を骨折したため、無敗のまま現役を引退。00年から愛・豪クールモアスタッドで種牡馬生活を開始した。
種牡馬入りすると03年にデビューした初年度産駒が大活躍。英G1チェヴァリーパークSを制したキャリーオンケイティーなどを輩出し、全欧2歳&2歳新種牡馬・仏2歳の3部門でリーディング首位を獲得。さらに、新種牡馬の2歳勝馬頭数で、98年にエンドスウィープが樹立した33頭を上回る34頭の世界新記録(当時)を作った。今シーズンは豪2歳種牡馬ランキングで勝利頭数・回数の両部門でトップ。日本では、3歳のアドマイヤゴルゴ、コンゴウダイオーが2勝を挙げているほか、現2歳のミゼリコルデ、アルスマグナが既に勝ち上がるなど、世界中でポテンシャルの高さを発揮。名種牡馬として確固たる地位を築いている。
シンジケート総額は5億2800万円(1株880万円×60口)。今後の種牡馬成績次第ではクールモアスタッドが買い戻せる「買戻しオプション」が付いている。来日は12月を予定。事務局を務める新冠町・(株)優駿の藤本一真氏は「世界的に種牡馬の価格が高騰する中、リーズナブルな金額で購買することができた。反響も大きくシンジケートはすぐ満口になりました。仕上がり早で成長力があるので、2歳戦はもちろん、古馬になっても楽しみな父系です」と、世界的大種牡馬ヌレエフが送る最後の傑作と言われるにふさわしい活躍を期待している。


ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外