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マンデュロがフォワ賞快勝も故障、引退へ

現地時間9月16日、仏ロンシャン競馬場で古馬によるG1凱旋門賞のステップレース・G2フォワ賞(芝2400m、4歳上牡牝、5頭)が行われ、単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推されたマンデュロ Manduro(牡5、仏A.ファーブル厩舎、S.パスキエ騎手)が快勝した。勝ち時計は2分28秒8、馬場状態は Bon(稍重)だった。
本番に向けて磐石の態勢を披露したマンデュロだったが、レース直後に跛行、事態は一気に暗転。直ちに検査が行われた結果、右後肢の管骨骨折が判明。再度レースに使うには耐えないケガと診断され、引退、種牡馬入りが発表された。
2000m以上を経験したことがなかったマンデュロだが、3番手前後を引っ張りきれない手応えで追走、直線も余裕を持って抜け出して1着。昨年の欧州最優秀3歳牝馬マンデシャ Mandesha を寄せ付けなかった。
しかし、おそらくそのレース中に負ったと思われるケガはキャリアに終止符を打たねばならないほどの重傷。現在マンデュロはボルト4本で骨折箇所をを固定され、英ニューマーケットのトップクラスの獣医が治療にあたっている。
マンデュロは父モンズーン Monsun、母マンデリヒト Mandellicht(母の父ビーマイゲスト Be My Guest)という血統のドイツ産馬で、通算18戦10勝。今シーズンは5戦5勝(うちG1・3勝)と快進撃を見せていたところで、大一番を前に悔やまれる引退となった。すでにダーレーグループが種牡馬として供用する権利を購入済み(2300万ユーロ=約36億8千万円とも報じられている)だ。
なお、マンデュロの戦線離脱により、G1凱旋門賞は一気にオーソライズド Authorized 断然ムードが漂いはじめた。各ブックメーカーのオッズでは、オーソライズドが1.6倍前後をつけて大本命に推されている。
以下、G2ニエル賞を快勝した愛ダービー馬ソルジャーオブフォーチュン Soldier of Fortuneがおよそ3.75倍、G1愛チャンピオンSで力を示したディラントーマス Dylan Thomasが5~6倍、G2ニエル賞3着で株を下げたザンベジサン Zambezi Sun が7倍といったところとなっている。


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