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豪でも馬インフルエンザ流行―1

現在オーストラリアでも、ニューサウスウェールズ州シドニーを中心に馬インフルエンザが流行を見せている。
現地メディアが伝えるところをまとめると、8月24日、シドニーのイースタンクリーク検疫所で検疫を受けていた北半球からのシャトル種牡馬のうち3頭が咳、発熱などの症状を見せた。検査したところそのうち1頭が馬インフルエンザ陽性と判明した。また、同じくシドニーのセンテニアル公園でレクリエーション用に供用されている馬からも陽性反応が出た。
25日、陽性反応が出た馬は、イースタンクリーク検疫所で5頭、センテニアル公園で11頭に及んだ。P.マクゴーラン豪農林水産大臣は3日間の競馬開催中止を即座に指示。センテニアルパークの近くにあるランドウィック競馬場はもちろん、ノーザンテリトリーのダーウィンを除く全ての競馬開催が中止された。ダーウィンのみが開催を行ったのは、遠隔地のため他州からの遠征馬がいないという理由による。
さらに、馬(サラブレッドに限らず)を移動させることを禁止。違反者には4万4千豪ドル(約400万円)以下の罰金、最高1年の禁固という厳罰を科すことを発表した。
27日には、クイーンズランド州でも3頭の感染が判明した。いずれもニューサウスウェールズ州境に近い州南東部の町で繋養されていた馬だった。
30日現在、他の州では感染馬は確認されていないとされており、各々9月1日前後から競馬を再開させる模様。馬の移動制限についても、徐々に解除される方向だ。
一方、クイーンズランド、ニューサウスウェールズの両州は9月3日までの開催を中止することをすでに発表している。両州とも再開に向けての動きはあるが、もう少し時間が掛かりそうだ。


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