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パシフィッククラシックは波乱の結果に

現地時間8月19日、米カリフォルニア州デルマー競馬場でG1パシフィッククラシックS(オールウェザー10ハロン、3歳上、12頭)が行われ、9番人気のステューデントカウンシル(牡5、米V.セリン厩舎、R.ミグリオーレ騎手)が優勝した。勝ち時計は2分7秒29、馬場状態は Fast(速)だった。
人気を集めたのは西海岸の王者ラヴァマンUSA。いつものように早目先頭から押し切りを狙ったが、直線で失速。次々と他馬に交わされ、6着に沈んだ。
一方、そのラヴァマンの外からマクリ気味に進出、直線入口で先頭に立ったステューデントカウンシルは、伸びあぐねる王者を尻目に最後までしっかりした脚どり。追い込んだオーサムジェム Awesome Gem(前走G2サンディエゴH2着)の末脚も、半馬身封じ込ることに成功した。
勝ったステューデントカウンシルは父キングマンボ Kingmambo、母クラスクリス Class Kris(母の父クリスエス Kris S.)という血統の米国産馬。通算13戦5勝で、このレースが初重賞・初G1勝利となった。
なお、今回の勝ち時計は史上最も遅いタイム。それも、実に5秒余りも遅いダントツの記録。これまで最も遅かった勝ち時計は昨年のラヴァマンUSAで、2分1秒62だった。
デルマー競馬場はこの夏からダートコースをオールウェザー馬場(ポリトラック)へと換装。91年に創設され、今年で17回目を迎えたこのG1パシフィッククラシックSも、初めてオールウェザー馬場で行われた。
他競馬場でもオールウェザー馬場の特殊性は指摘されてきたが、特に今回のデルマー開催は軒並み遅い時計での決着となっていることから、その声が以前にも増して高まっており、ひいては競馬自体の変質を懸念する向きもある。
その一方で、悪天候に強く、馬の故障も少ないという点で、関係者には基本的に好評を得ているのも事実。すでにターフウェイパーク、ウッドバイン、キーンランド、アーリントン、ハリウッドパークの各競馬場は換装を済ませている。
特に、カリフォルニア州では主要各競馬場に今年中のオールウェザー導入が義務付けられており、08年のブリーダーズCが行われるサンタアニタパーク競馬場も、クッショントラックと呼ばれるオールウェザー素材を導入予定だ。
※オールウェザー馬場…砂、ワックス、合成ゴムなどの混合物をワックスでコーティングした人工素材を敷き詰められた馬場の総称。その構成比などによってポリトラック、クッショントラック、タペタトラックなどの種類がある。

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