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種牡馬ヘネシーが死亡

現地時間8月9日、種牡馬ヘネシーUSA(牡14)がシャトル先のアルゼンチンで心臓発作のため死亡した。
ヘネシーUSAは父ストームキャット Storm Cat、母アイランドキティ Island Kitty(母の父ハワイ Hawaii)という血統の米国産馬。94年にキーンランド7月セレクト1歳セールに上場され、ロバートB.ルイス氏※によって50万ドル(約5000万円=当時)で落札された。
ルイス夫妻の所有馬として米ウェイン・ルーカス厩舎から95年6月にデビュー(2着)。2戦目を勝ち上がると、3戦目のG2ハリウッドジュヴェナイル選手権S、4戦目のG2サプリングSも連勝。さらに5戦目のG1ホープフルSでルイカトルズ Louis Quatorze を下してG1タイトルを獲得した。
その後4戦して勝ち星はなかったが、G1BCジュヴェナイルでも2着(勝ち馬アンブライドルズソング Unbridled's Song)に好走するなど、通算9戦4勝という成績を残した。
97年(4歳時)春から米ケンタッキー州アシュフォードスタッドで種牡馬入り。その年から00年まで米豪間でのシャトル供用が行われた。
種牡馬ヘネシーUSAの名を一躍高めたのは米国での2年目の産駒ヨハネスブルク Johannesburg。2歳時に7戦無敗でG1を4勝。欧州調教馬ながら、米G1BCジュヴェナイルも制し、アラジUSA以来史上2頭目となる欧米双方での2歳チャンピオンに輝いた。
また、豪州では初年度産駒グランドアーミー Grand Armee がG1マッキノンSなどG1・7勝を挙げ、04/05シーズンの最優秀中距離馬に選出されている。
01年は日豪間でシャトル供用。サンライズバッカス(G1フェブラリーS)、コパノフウジン(福島民友C)らはこのときの産駒になる。また、日本へ輸入された産駒の中では、初年度産駒のエイシンスペンサーUSA(カシオペアS)も活躍を見せた。
その後、02年から04年までは米国内のみで供用されていたが、05年からアルゼンチンとの間でシャトル供用を再開していた。
※ロバートB.ルイス氏=シルヴァーチャームUSA(G1ケンタッキーダービーなどG1・3勝)、セレナズソング Serena's Song(G1ハスケル招待HなどG1・11勝)、ティンバーカントリーUSA(G1プリークネスSなどG1・3勝)ら数多の名馬を所有した大オーナー。06年2月に死去。


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