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メジロライアン種牡馬引退、故郷へ帰る

内国産種牡馬の雄として活躍していたメジロライアン(牡20歳、父アンバーシャダイ)が、今シーズン限りで種牡馬を引退することとなり、7月4日、スタリオン関係者やファンら約30人に見送られ、繋養先である新ひだか町のアロースタッドを退厩した。今後は生まれ故郷である洞爺湖町のメジロ牧場で功労馬として余生を過ごす。
同馬の競走成績は19戦7勝。1991年のG1宝塚記念など重賞4勝を挙げた。93年に総額2億4000万円のシンジケートが組まれ、同スタッドで種牡馬入り。初年度産駒からメジロドーベル(G1オークス)、メジロブライト(G1天皇賞・春)などを輩出し、一躍人気種牡馬となった。その後も多くの重賞ウイナーを送り活躍していたが、受胎率の低下が著しいことから昨年、シンジケートが解散。今シーズンはメジロ牧場の個人所有として11頭に種付けしたが、受胎の確認はまだ取れていないという。
馬運車を見送った同スタッドの今野進二主任は「一時代を築いてくれた偉大な種牡馬でした。別れは辛いが、帰れる場所があるのは幸せなこと。ゆっくり休んで長生きしてほしいです」としんみり。14年間連れ添った愛馬を労っていた。
なお、同馬はJpn(G3)函館2歳S当日の8月5日に、函館競馬場でファンにお披露目されることになっている。


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