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プリンスオブウェールズSはマンデュロがV

「ロイヤル・アスコット」2日目の現地時間6月20日、英アスコット競馬場でG1プリンスオブウェールズS(芝10ハロン、4歳上、6頭)が行われ、1番人気のマンデュロ Manduro(牡5、仏A.ファーブル厩舎、S.パスキエ騎手)が、2着のディラントーマス Dylan Thomas に1-1/4馬身をつけて優勝した。勝ち時計は2分5秒91、馬場状態はGood(稍良)だった。
少頭数ながら好メンバーが集った一戦。スタートしてすぐ昨年の英ダービー馬サーパーシー Sir Percy が先頭に。前走G1タタソールズゴールドカップを制したノットナウケートー Notnowcato が2番手、マンデュロは3番手につけた。
愛ダービー馬で、今季仏G1ガネー賞でも勝利を収めたディラントーマス Dylan Thomas が4番手、前走伊G1共和国大統領賞2着のプレシング Pressing が5番手。昨年のG1BCターフ優勝馬のレッドロックス Red Rocks は最後方。ほぼ一列棒状となって、淡々とした展開となった。
直線を迎えて各馬が脚を伸ばす中、ディラントーマスとマンデュロが抜け出して一騎打ちに。先に抜け出したマンデュロがディラントーマスを最後まで抑え切った。
離れた3着にノットナウケートー、連れてレッドロックスが4着に入り、プレシングが5着。サーパーシーは粘りなくシンガリ6着と精彩を欠いた。
勝ったマンデュロは父モンズーン Monsun、母マンデリヒト Mandellicht(母の父ビーマイゲスト Be My Guest)という血統のドイツ産馬で、通算16戦8勝。
G1BCターフなどG1・4勝を挙げたシロッコ Shirocco のオーナーとしても知られるG.フォン・ウルマン男爵の持ち馬であるマンデュロは、2歳9月に独P.シールゲン厩舎からデビュー。ここで勝利を収めると、途中1年近い休養を挟んで、3歳10月のG3ドイツ統一賞まで無傷の4連勝。11月に伊G1ローマ賞で4着したのち、シロッコと同じファーブル厩舎に転厩した。
更なる飛躍が期待された昨シーズンだったが、移籍緒戦の仏G2アルクール賞を制したものの、以降は7戦して3-2-3-3-2-3-2着。絵に描いたような善戦マンぶりを演じた。
しかし、今季からS.パスキエ騎手を鞍上に迎えると一変。4月の英G3アールオブセフトンS、5月の仏G1イスパーン賞、そしてこのレースと3連勝を飾り、欧州中距離路線のトップホースに登りつめた。
実は、昨年G2アルクール賞を制した際の鞍上もパスキエ騎手で、このコンビは4戦4勝。ファーブル師もその相性の良さを喜んでいる。
また、ファーブル師はマンデュロについて「マイルでも対応できるし、距離が延びてもいい。どこを使うか迷う」と語っている。次走はG1キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(7/28、英アスコット、芝12ハロン)かG1ジャックルマロワ賞(8/12、仏ドーヴィル、芝1600m)のどちらかになる模様。さらに、最大目標をG1凱旋門賞(10/7、仏ロンシャン、芝2400m)に置き、G1BCクラシック(10/27、米モンマスパーク、ダ10ハロン)遠征の青写真も描いている。


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