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ジョージ復帰も4着/クイーンアンS

現地時間6月19日、英アスコット競馬場でG1クイーンアンS(芝8ハロン、直線、4歳上、8頭)が行われ、3番人気のラモンティ Ramonti(牡5、英サイード・ビン・スルール厩舎、L.デットーリ騎手)が優勝した。勝ち時計は1分37秒21のコースレコード、馬場状態は Good to Firm(良)だった。
また、昨年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬で、一旦種牡馬入りしながらも受精能力に問題が発見され、現役に戻っていたジョージワシントン George Washington(牡4)が、このレースでついに実戦復帰。勝ち馬から約半馬身差の4着に入っている。
ラモンティは好スタートから先頭へ。内を掬って脚を伸ばしたジェレミー Jeremy に一旦前に出られる場面もあったが、最後はデットーリ騎手のゲキに応えて短頭差だけ前に出た。ジェレミーは惜しい2着。さらに短頭差の3着には、勝ち馬を追うように伸びたタートルボウル Turtle Bowl が入った。
ジョージワシントンはスタート直後から頭を上げ、バカつくような仕草を見せた。それを何とか鞍上のM.キネーン騎手がなだめて折り合いをつけ、最後はさすがの伸びを見せて3着タートルボウルから遅れること頭差の4着。異例の種牡馬からの復帰初戦としては、及第点が与えられる結果を残した。
ラモンティは父マルティノアロンゾ Martino Alonso、母フォスカ Fosca(母の父エルグランセニョール El Gran Senor)のフランス産馬で、通算15戦9勝。イタリアで3歳3月にデビュー、G1ヴィットリオディカプア賞など重賞4勝、さらに昨年12月のG1香港マイル3着という実績が評価されて、ゴドルフィンが購買、サイード師の下で調教が施されていた。
デットーリ騎手は6月2日のG1英ダービーをオーソライズド Authorized で制して以降、18日間でG1・4勝。ただ、4頭の接戦となったこのレースではさすがに天才・デットーリも少々熱くなったか、ムチを過剰に使用したと判断され、処分の対象に(※)。ただし、7月7日のG1エクリプスSでのオーソライズド騎乗には支障がない見込み。
※使用回数ではなく(ちなみに20発以上)頻度が問題とされている。英国の懲罰部門を担当する競馬監視機構(Horseracing Regulatory Authority)では「ムチを1発使ったら、馬が反応するだけの時間を与えなければならない(=むやみに連打してはならない)」と定めている。


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