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セントジェームズパレスS、オブライエン勢

現地時間6月19日、英アスコット競馬場でG1セントジェームズパレスS(芝8ハロン、3歳牡、8頭)が行われ、3番人気のクールモアグループ所属馬エクセレントアート Excellent Art(牡3、愛A.オブライエン厩舎、J.スペンサー騎手)が優勝した。さらに、2着のデュークオブマーマレード Duke of Marmalade、3着のアストロノマーロイヤル Astronomer Royal も、A.オブライエン師の管理馬で、クールモア所属馬。見事なワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成した。勝ち時計は1分39秒33、馬場状態は Good to Firm(良)だった。
注目を集めたのは今年の英・愛2000ギニーを連覇したコックニーレベル Cockney Rebel。単勝2倍の1番人気に推されたが、レースでは後方から差を詰めただけの5着。最後は外へモタれるなど、期待外れの走りだった。なお、レース後骨盤の骨折が判明している。
勝ったエクセレントアートは中団からの競馬。ラチ沿いを進み、直線も逃げたデュークオブマーマーレードと、先行抜け出しを図った仏2000ギニー馬アストロノマーロイヤルの間を上手くすり抜けることに成功した。
エクセレントアートは父ピヴォタル Pivotal、母オブセッシヴ Obsessive(母の父シーキングザゴールド Seeking the Gold)の英国産馬。通算7戦4勝で、重賞は昨年9月の英G2ミルリーフS以来の2勝目となった。
G2ミルリーフS制覇時は、M.グリーン氏の所有馬で、英N.キャラハン厩舎の所属だった。しかし、昨年12月にキャラハン師の元を訪れ、同馬を実際に目にしたクールモアのD.オバーン氏がその素質を見込んでトレード(金額は不明)。今年からオブライエン厩舎に転厩、クールモアの服色で出走していた。
エクセレントアートの次走はG1サセックスS(8/1、英グッドウッド、芝8ハロン)になる見込み。
ちなみに、このレースの前に、コックニーレベルに1000万ポンド(約24億5千万円)で購入のオファーがあったが、オーナーのP.カニンガム氏がこれを拒絶したと伝えられている。オファー元は明らかではないが、おそらくモハメド殿下と見る向きが大方を占めている。


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