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豪州馬がキングズスタンドS優勝

5日間に渡る「ロイヤル・アスコット開催」初日の6月19日、英アスコット競馬場でグローバル・スプリント・チャレンジ(以下GSC)第3戦、G2キングズスタンドS(芝5ハロン、直線、3歳上、20頭)が行われ、単勝4倍の1番人気に推された豪州調教馬ミスアンドレッティ Miss Andretti(牝6=北半球齢、豪L.フリードマン厩舎、C.ニューイット騎手)が、2着のアイルランド調教馬ダンディマン Dandy Man に1-3/4馬身差をつけて優勝した。勝ち時計は57秒44のコースレコード、馬場状態は Good to Firm(良)だった。
4~5番手を追走したミスアンドレッティは、残り2ハロン過ぎから脚を伸ばすとインコースから抜け出し、外から追い込んだダンディマンを寄せ付けずにゴール板を駆け抜けた。勝ち時計の57秒44は、昨年のこのレースでテイクオーバーターゲット Takeover Target が記録した59秒79を、実に2秒35も短縮するレコードタイムだった。
また、勝ち馬に追いすがって3着に入ったマグナス Magnus も豪州調教馬。さらに、4着には昨秋のG1スプリンターズSの覇者テイクオーバーターゲットが入り、豪州スプリント路線のハイレベルぶりを示した。ミスアンドレッティを含めた豪州調教馬3頭は、中3日でGSC第4戦のG1ゴールデンジュビリーS(7/23、アスコット、芝8ハロン)に向かう。
今回大いに気を吐いた豪州勢にあって唯一不本意な成績(20着、殿り負け)となったのが、前走の豪G1BTCカップでテイクオーバーターゲットを下したベントレービスキット Bentley Biscuit。陣営は「レコードの出るような堅い馬場が合わなかった」と語っており、G1ゴールデンジュビリーSを見送って、7月13日のG1ジュライカップ(英ニューマーケット、芝6ハロン)に向かう可能性を示唆している。さらに、2着だったダンディマン陣営も豪州勢強しと見て、同レースに目を向けている様子。
ミスアンドレッティは父イーティラム Ihtiram 、母ペギーズビッド Peggie's Bid(母の父マルーンド Marooned)の豪州産馬で、通算成績は25戦17勝。GSC第1戦のG1ライトニングS、第2戦のオーストラリアSに続いて、これでGSCシリーズ3連勝。通算獲得ポイントを30とし、2位のマグナスに21ポイントもの大差をつけて首位を独走している。


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