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またまたデットーリ!/仏オークス

現地時間6月10日、仏シャンティイ競馬場でフランス版オークス・G1ディアヌ賞(芝2100m、3歳牝、14頭)が行われ、L.デットーリ騎手騎乗のウエストウインド West Wind(牝3、仏H.パンタル厩舎)が、2着のミシズリンジー Mrs Lindsay に1馬身半差をつけて優勝。デットーリ騎手は6月2日のG1英ダービー、3日のG1ジョッキークラブ賞(仏ダービー)に続いて、9日で3つのクラシックを制するという快挙を達成した。勝ち時計は2分6秒3、馬場状態は Bon(稍良)だった。
ウエストウインドは中団よりやや後方、馬群の真っ只中でモマレながらのレース。直線を向いて、デットーリ騎手は若干外に持ち出し、進路がクリアーになるや否や、激しいアクションで一気に追い出しにかかった。
すると、それに応えるかのようにウエストウインドは矢のような伸びを見せ、瞬く間に先頭に。そのままゴールまで押し切った。ウエストウインドの卓越した瞬発力、それを十二分に引き出したデットーリ騎手の手綱捌きが光ったレースだった。
ウエストウインドは父マキアヴェリアン Machiavellian、母レッドスリッパーズ Red Slippers(母の父ヌレエフ Nureyev)という血統の英国産馬で、通算4戦2勝。今年3月にデビュー、前走で3戦目にして初勝利を挙げたばかりだった。
また、ウエストウインドはデットーリ騎手が専属騎乗契約を結ぶドバイのモハメド殿下の所有馬。9日間で3つのクラシック奪取に成功した同騎手だが、G1英ダービーのオーソライズド Authorized、G1ジョッキークラブ賞(仏ダービー)のローマン Lawman は、ともに殿下の所有馬ではなかっただけに、喜びもひとしおといったところだろう。


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