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カーリンがプリークネスS優勝

現地時間5月19日、米メリーランド州ピムリコ競馬場で米牡馬三冠の2戦目・G1プリークネスS(ダ9.5f、3歳、9頭)が行われ、R.アルバラード騎手騎乗で2番人気のカーリン Curlin(牡3、米S.アスムッセン厩舎)が、1番人気のケンタッキーダービー馬ストリートセンス Street Sense を頭差差し切って栄冠を手中に収めた。勝ち時計は1分53秒46、馬場状態は Fast(速)だった。
エクスチェンジャー Xchanger とフライングファーストクラス Flying First Class の伏兵2騎が、かなり速いペースでレースを先導。これを早々に3コーナー入口で交わしていったのがハードスパン Hard Spun。先行馬が壊滅状態となった前走のG1ケンタッキーダービーで逃げて2着に粘り込んだ実績を持つハードスパンは、その後も快調に飛ばして、2~3馬身のリードを保って直線を向いた。
道中のハイペースで多くの馬が末脚を失う中、ストリートセンス、カーリンの2頭がハードスパンに襲い掛かる。まずはストリートセンスが直線半ばでハードスパンを交わして堂々と先頭に。そこへカーリンが懸命に追いすがるように脚を伸ばし、残り100mほどの地点でついにストリートセンスを捉えると、最後の最後の1完歩で頭差差し切った。
また、ハードスパンは粘って3着。結果的には、G1ケンタッキーダービーの1・2・3着馬が、それぞれ2着・3着・1着と着順が入れ替わった形となった。この "ビッグ3" は、順調ならば3冠目のG1ベルモントS(6/9、ベルモント、ダ12f)で再度合間見えることになりそうだ。
カーリンは父スマートストライク Smart Strike、母シェリフスデピュティ Sherriff's Deputy(母の父デピュティミニスター Deputy Minister)の米国産馬で、通算5戦4勝。デビュー戦、G3レベルS、G2アーカンソーダービーと3連勝し、無敗でG1ケンタッキーダービーに臨んだが、20頭立ての2番枠からのスタートで外から先行馬にかぶせられ、力を十分発揮できずに3着と敗れていたが、ここは嬉しい初G1タイトルとなった。


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