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KYオークスはラグズトゥリッチズ

現地時間5月4日、G1ケンタッキーダービーを翌日に控えた米ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われたG1ケンタッキーオークス(ダ9f、3歳牝、14頭)は、単勝2.5倍の1番人気に推されたG.ゴメス騎手騎乗のラグズトゥリッチズ Rags to Riches(牝3、米T.プレッチャー厩舎)が優勝した。馬場状態はMuddy(不良)、勝ち時計は1分49秒99だった。
降りしきる雨の中、昨年のエクリプス賞最優秀2歳牝馬のドリーミングオブアナ Dreaming of Anna がレースを先導し、ラグズトゥリッチズは抜群の手応えで5番手を追走。直線入口で先頭に並びかけると、力強い脚どりで後続を突き放した。4-1/4馬身差の2着にはオクターヴ Octave。昨年9月のG1米メートロンSからなんと5戦連続で2着に泣いた。また、ドリーミングオブアナは直線でズルズル後退して6着。レース後、陣営は芝路線への転向を示唆している。
ラグズトゥリッチズは父エーピーインディ A.P. Indy、母ベターザンオナー Better Than Honour(母の父デピュティミニスター Deputy Minister)の米国産馬。通算5戦3勝で、前々走のG1ラスヴァージネスS、前走のG1サンタアニタオークスに続くG1・3連勝で、今年の北米ベスト3歳牝馬との呼び声も高まっている。"Rags to Riches" を直訳すると "無一文から大金持ちに" の意だが、実は元々血統的にはかなり "リッチ" 。母のベターザンオナーは米G2デモワゼルS勝ち馬、祖母ブラッシュウィズプライド Blush with Pride は1982年のG1ケンタッキーオークスの勝ち馬。トライマイベスト、エルグランセニョール El Grand Senor らと同じベストインショウ Best in Show の流れである。
また、ラグズトゥリッチズの半弟(父マインシャフト Mineshaft、馬名カジノドライヴ)は美浦・藤沢和雄厩舎に入厩予定。注目を集めそうな存在だ。


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