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ドバイワールドカップ・デイ展望 ~その1

3月31日のドバイワールドカップ開催(UAE・ナドアルシバ競馬場)まであと2週間弱。世界中の一流馬が一堂に会するこの開催で、昨年はハーツクライがG1ドバイシーマクラシックを、ユートピアがG2ゴドルフィンマイルをそれぞれ制し、日本馬の力を示した。今年もG1ドバイワールドカップに出走する栗東・石坂正厩舎のヴァーミリアン(牡5・父エルコンドルパサー)をはじめ、総勢8頭の日本馬が世界に挑む。なお、レースの模様はグリーンチャンネルで日本時間3月31日22:30~27:00(中断24:10~24:40)生中継されることになっている。
○G1ドバイワールドC(ダ2000m・総賞金600万ドル)
世界中の注目が集まる大一番。昨年の米年度代表馬インヴァソール Invasor (牡4・父キャンディストライプス)と、ここまで6戦6勝と無敗のディスクリートキャット Discreet Cat (牡4・父フォレストリー)がここで雌雄を決する。この2頭は昨年のG2UAEダービーでも対戦しており、その際はディスクリートキャットが快勝、インヴァソールは遅れること7馬身差の4着に敗れている。ただし、このレースではアルゼンチン産馬のインヴァソールがディスクリートキャットより4キロ重い斤量を背負わされていたこと、さらにこの中間のディスクリートキャットの調整過程が順調ではないことなどから、今回はインヴァソールが逆転の可能性大。さらに、昨年のG1BCクラシック3着の実力馬プレミアムタップ Premium Tap (牡5・父プレザントタップ)も虎視眈々。メンバーは相当に強力だが、ヴァーミリアンにも健闘を期待したいところだ。
○G1ドバイデューティフリー(芝1777m・総賞金500万ドル)
栗東・松田博資厩舎のアドマイヤムーン(牡4・父エンドスウィープ)、美浦・上原博之厩舎のダイワメジャー(牡6・父サンデーサイレンス)は、両頭とも好勝負。特に昨年のG1香港カップで僅差の2着に健闘し、今季初戦のG2京都記念で強い勝ち方を見せたアドマイヤムーンには大きな期待ができる。ダイワメジャーもその実力は十分証明済み。昨年の有馬記念以来の実戦、初の海外輸送というハードルをクリアできれば首位争いに加わってくるはずだ。米西海岸最強馬のラヴァマン Lava Man (セン6・父スルーシティスルー)がライバル筆頭か。ただ、今のところ地元の西海岸以外では実績を残していないことが大きな不安材料。むしろ、昨年のG1BCマイルを制したミエスクスアプルーヴァル Miesque's Approval(牡8・父ミエスクスサン)、昨年の香港G1クイーンエリザベス2世カップを制した南アフリカのイリディセンス Irridescence (牝5、父カースール)に要注意。


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