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サイレントウィットネス、ついに引退

2月2日、05年のスプリンターズSを制した香港の英雄サイレントウィットネス Silent Witness (セン7)の引退が発表された。後肢関節の状態が思わしくなく、関係者の協議の上決断されたもの。
4日、サイレントウィットネスは最後のレースとして、香港シャティン競馬場で行われたセンテナリースプリントカップ(香港G1・芝1000m・3歳以上)に出走。しかし往年の迫力はなく、後方を追走して見せ場もなく10頭立ての9着。勝ったシンティレーション Scintillation から5馬身余離された。
オーナーのA.ダ・シルバ氏は「彼がデビューした頃、香港は不況とSARS騒動の只中で、皆が下を向いていた。しかし、彼はデビューからの18連勝など、数々の記録を打ち破ることで『戦う気持ち』を示してくれた。今、同じものが私の中にもあるし、すべての香港の人々の中もある。そう、彼は我々に誇りを取り戻させてくれたんだ」と、同馬に対して感謝の辞を送った。
サイレントウィットネスは、今後故郷である豪州に戻り、メルボルン郊外の功労馬牧場リヴィング・レジェンドで、90年のジャパンCを制したベタールースンアップ Better Loosen Up や、昨年、引退レースで9歳にして2度目のG1コックスプレート優勝を成し遂げたフィールズオブオマー Fields of Omagh らともに余生を過ごすことになる。


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