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豪州伝説の名騎手ブリーズリー氏が死去

オーストラリアの名騎手アーサー・エドワード・ブリーズリー氏が12/21、豪メルボルンの病院で亡くなった。死因は脳卒中。92歳だった。有名調教師ジェームズ・スコビー師からとった「スコビー」の愛称で親しまれたブリーズリー氏は1914年、豪ニューサウスウェールズ生まれ。父が調教師、兄が騎手という環境で育ち、幼い時から騎手を志望。14歳で初勝利を挙げ、最短距離を走る戦略と、鞭に頼らずに馬を推進するスタイルを武器に瞬く間に頭角を表し、コーフィールドC3連覇(通算5勝はレコード)などメルボルンの大レースを次々に制覇。43/44年シーズンから3シーズン連続でチャンピオンジョッキーに輝いた。ブリーズリー氏は、その手腕を買われて50年に渡英。G.リチャーズ元騎手、L.ピゴット元騎手などと鎬を削りながら57年、61~63年と4度にわたってチャンピオンジョッキーの座に君臨。64年、50歳で英ダービー(サンタクローズ)に初勝利。66年にはシャーロットタウンで2勝目を挙げたほか、58年にはバリモスで凱旋門賞に優勝するなど欧州でもトップジョッキーとして活躍。落馬事故によって68年に引退するまで通算3251勝(うち英で2161勝)を記録した。騎手引退後は英国に留まって調教師へ転身。72年にはスティールパルスで愛ダービーを制し、90年に引退。その後は、オーストラリアへ戻って余生を過ごし、01年にはその偉業が讃えられて「豪州競馬の殿堂」に入る最初の人物となった。


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