ニュース

中央

サッカーボーイのシンジケート解散

12月初旬から生産地各所で種牡馬のシンジケート総会が行われ、サッカーボーイ(牡21歳、父ディクタス)、リンドシェーバー(18歳、父アリダー)などのシンジケート解散が決まった。
サッカーボーイは90年に総額6億円(1株1000万円×60口)のシンジケート(リース形式)が組まれ種牡馬入りすると、ヒシミラクル(G1天皇賞・春、G1宝塚記念、G1菊花賞)、ナリタトップロード(G1菊花賞)、ティコティコタック(G1秋華賞)といったG1ウイナー3頭を筆頭に、数多くの重賞勝ち馬を輩出。内国産種牡馬のエースとして競馬界に貢献した。今年もアイポッパーがG2ステイヤーズSを制覇。健在ぶりをアピールしていた。
21歳となった今シーズンは44頭に種付け。元気一杯なので来シーズンもシンジケート続行を予定していたが、総会において「もう十二分に働いてくれたので、会としては勇退してもいいのでは」と声が上がり、シンジケート解散が決定。今後は社台グループの所有として、浦河町の社台スタリオンステーション荻伏で種牡馬生活を続けることになった。来春の種付料は30万円(受胎確認後支払い)もしくは50万円(産駒誕生後支払い)となっている。
一方のリンドシェーバーは現役馬としては異例となる総額9億9000万円(1株1800万円×55口)のシンジケートが結成され、話題となった。
92年に浦河町の日高スタリオンステーションで種牡馬入りすると、ギャラントアロー(G2スワンS)、サイコーキララ(G24歳牝馬特別・西)、レインボークイーン(G3クイーンS)といった重賞ウイナーを輩出。母の父としてもオースミハルカ(G3府中牝馬S)、オースミグラスワン(G3新潟大賞典)などを出し、成功を収めている。
15シーズン目を迎えた今年は56頭に種付け。まだまだ根強い人気があることから、今後は日高SSの所有となり種牡馬生活を続ける。
また、同SSに繋養されていたクリプティックラスカル(牡11歳、父クリプトクリアランス)も解散し、新ひだか町の田中春美牧場へ移動。ほか、新冠町のビッグレッドファームで繋養されていたムタファーウエク(牡10歳、父シルヴァーホーク)も解散に伴い、日高町のビラトリファームへ移動することになった。


ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外