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共同育成公社、新冠町と中期育成に進出

新冠町の大型育成場である日高軽種馬共同育成公社はこのほど、中期育成部門に進出することを決め、大規模なリニューアルを図ることになった。
同公社は1972年に新冠町、関係農協、地元生産者らが出資・設立した、育成牧場の先駆け的存在。過去には菊花賞馬プレストウコウ、2冠馬ミホシンザンなど、多くの活躍馬を送り出してきた。しかし、数年ほど前から景気の低迷などの影響で業績が悪化。現在は新冠町と新冠町農協による所有となり、育成馬を預かる一方、馬房の賃貸などで経営改善を進めている。
115の敷地には、1200mのダートコース、650mの屋内坂路コース、700mのウッドチップコースなど育成施設は揃っているが、「1歳秋からの育成と同じくらい、春から乗り出す前の夜間放牧も大事」という声が高まってきたことから、中期育成への参入を決めた。
工事には、2005年の競馬法改正に伴う「軽種馬経営構造改革支援事業」の補助金を利用。すでに新冠町の臨時議会で可決されており、同公社と町が一体となって強い馬づくりに励んでいく。
年内には700mのウッドチップコースに全天候型の屋根を設置。来春までに中期育成用の放牧地を整備し、厩舎を増築する予定。


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